Author Archive
クラウド会計コラム⑫~データバックアップのすすめ~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
2018年は豪雪に始まり、この夏も台風や地震など、全国各地で災害が相次いでおります。
被災地の早期の復興を祈ってやみません。
災害から自分の命を守る方法については他のページに譲るとして
今回は、災害とクラウド会計ソフトの関係について考えましょう。
データは自分のパソコンの中にはない
クラウド会計ソフトで苦労して入力したデータは、自分のパソコンの中にはありません。
インターネットに接続して、クラウド会計ソフトのベンダーのページから、
ベンダーが保有するサーバにアクセスして、データにたどり着くことになります。
こんなことが起こったら、会計のデータはどうなるか想像できますか?
「災害でサーバがダウンした」
「ベンダーの経営に不測の事態が生じた」
もう少し具体的に、これまでのところ幸い現実となっていませんが、
「北海道胆振東部地震で起こったような停電が長期間に渡ったら」
「ベンダーに致命的な不祥事が発覚したら」
もしかしたら、会計データがなくなってしまうかもしれません。
二度と会計データを見ることができなくなるかもしれません。
残念ながら、税務署も金融機関も会計データがなくなっても基本的に会計データについては何も考慮してくれません。
税務署への申告書については、大規模な災害の場合は申告期限を延長されることはあります。
その際も、会計データについては失ったらもう一度作り直し、ということになります。
会計データはあくまで自分で守らなければいけないのです。
会計データは自分で守る
定期的にクラウド会計ソフトからデータを取り出し、会計データを自分で守りましょう。
毎年、1年分(3月決算の法人なら4月から3月まで、個人なら1月から12月)の
・総勘定元帳(PDF)
マネーフォワードクラウドの場合、「会計帳簿」→「総勘定元帳」→「エクスポート」「PDF出力」
・決算書(PDF)
マネーフォワードクラウドの場合、「決算・申告」→「決算書」→「エクスポート」「決算書一括出力」
・仕訳帳(csv)
マネーフォワードクラウドの場合、「会計帳簿」→「仕訳帳」→「エクスポート」「csv出力」
もしくは、「各種設定」→「他社ソフトデータの移行」→「弥生会計」
多くの会計事務所が使用している弥生会計の形式でデータを保持することにより、不測の事態にも柔軟に対応することが可能になります。
を自分のパソコンにも保存しておきましょう。
その他、年の途中でも3か月ごと、半年ごとでもいいので、定期的に仕訳帳をcsvで取り出しておくことをおすすめします。
災害の備えに例えると、カードのほかに小銭も準備しておくことも大事、といったところでしょうか。
えびな税理士事務所のデータバックアップサービス
クラウド会計ソフトをご使用のお客様のデータは、えびな税理士事務所でも保管しています。
もし、お客様に不測の事態が生じた場合にも、迅速にリカバリーすることができます。
(お客様のお手を煩わせることはありません)
・総勘定元帳、決算書の控えを保管しています。
・総勘定元帳(1年分の仕訳を勘定科目ごとにまとめたもの)をPDF(ご要望により紙)により、お渡しします。
・1年分のデータをえびな税理士事務所内で従来の会計ソフト(弥生会計)にもコピーします
(これにより、会計帳簿の正確性を確認することもできます)

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム⑪~クラウド会計ソフトで見るべき機能~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
クラウド会計ソフトをご使用のお客様より、
「このページの見方がよくわからない」
「損益をパッとみてわかるにはどうしたらいいのか」
「資金繰りはどこを見ればいいのか」
といった、機能面に関する質問を多く頂戴します。
そこで、今回は、クラウド会計ソフトのそのものの使用方法は置いておいて、
クラウド会計ソフトを使うにあたって持つべき心構えと、
それに関連して、税理士がよくみる帳票についてまとめてみました。
全部の機能を使いこなそうとしない
弥生会計といった従来の会計ソフトを使うにしても、クラウド会計ソフトを使うにしても、
大前提は
・正しい決算書を作成すること
・正しい税務申告を行うこと
の2点に尽きます。
クラウド会計ソフトは、請求書作成機能や人事機能と連動して売上関係や給与関係の仕訳を自動で作成する機能に加え、
登録された仕訳を基に、資金繰りレポート、損益レポートをグラフ化するといった機能をウリにしています。
会計機能がメインである従来の会計ソフトとは異なり、クラウド会計ソフトはメインの会計機能に、様々な機能が付随しており、その全てを使いこなすのは実は大変なのです。
日常の業務をこなしながら、これらの機能をひとつの間違いなく使いこなすのは困難です。
極端ですが、資金繰りレポートや損益レポートがどれだけ間違っていても、決算書と申告書が正しければ十分です。
ご自身が使わない機能、理解できない機能があればそちらは完全に無視してもいいと私は考えます。
といいますのは、税理士はこれらの機能の使用方法を全部理解していないから、というより理解する必要性すら感じていないからです。
でも、税理士が正しい決算書や申告書を作成するにあたって、必ず見る機能はあります。
グラフ化したレポートよりもまずはこれを見よ、という機能をまとめました。
月次推移表(特に「損益計算書」)
どうやって見るの?
マネーフォワードクラウド 「会計帳簿」→「推移表」→「損益計算書」タブ
freee 「レポート」→「月次推移」
クラウド税理士による解説
もっとも見てほしい帳票であり、税理士が一番よく見ます。
「毎月どれくらい売上があるのかな?」
「毎月どれくらい利益があるのかな?」
これが転じて
「決算はどれくらいになるのかな?税額はどれくらい?」
といった将来の予測にも役に立ちます。
税理士側は、毎月計上されている売上や費用が計上されているのかといった視点のほか、
決算が近づいたら消費税の納税義務のアナウンス(売上が多い場合)や
節税対策のご提案(利益が多い場合)といった、お客様へのサービスのご提供を考えます。
前期比較(特に「損益計算書」)
どうやって見るの?
マネーフォワードクラウド 「会計帳簿」→「前期比較」→「損益計算書」タブ
freee 「レポート」→「試算表」→比較「前期比較」
クラウド税理士による解説
「今年は去年よりも調子が良かった(悪かった)」
ということが分かります。
税理士側の視点では、去年はあったこの売上や経費が今年はある(ない)といった視点や
お金が増えた(減った)という財務状況の把握や、
経営状況が良くなっているのか悪くなっているのか、数字をもって把握することができます。
グラフでなく数字で
税理士は(金融機関や税務署も)、決算や経営成績をすべて金額(1円単位)をもって把握します。
決して資金繰りレポートや損益レポートのグラフが最終的な判断材料にはなりません。
もちろんグラフも直感的に把握するには大変有用でありそのメリットを否定しませんが、
これらは内部管理用の資料とお考え下さい。
税理士(金融機関や税務署も)が必要な情報はあくまで1円単位の金額なのです。
もっとも、そのグラフ機能も会計帳簿から連動して作成しており、
バグが多いとの話もあるので、あまり信用しない方がいいかもしれません。
えびな税理士事務所では
弥生会計やクラウド会計ソフトから出力された資料を基にご説明することはしません。
お客様のニーズに合わせて、見やすいフォントで、A4用紙1枚のオリジナルレポートにて
お客様に十分な説明を行います。
お葬式のような明朝体の白黒の試算表や決算書をご提示することはございません。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム⑩~クラウド会計ソフトの比較表公開~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
これまでクラウド会計ソフトの長所・短所や、それぞれのクラウド会計ソフトの特長を発信してきました。
今回は、代表的な会計ソフトについて、税理士海老名の実体験、同業者間の評判を正直ベースまとめてみました。
インストール型 弥生会計
クラウド型 マネーフォワードクラウド会計、freee
3種のソフトについて、比較してみました。
会計ソフトの名前は知っているけど、実際の評判はどうなの?といった方(新規事業主、ソフト乗り換え検討中の方など)のお役に立てれば幸いです。
税理士の探し方も使う会計ソフトによってちょっとばかりコツが違います。
弥生会計を使いたいときの税理士の探し方
多くの会計事務所で使用していますので、
弥生会計のホームページではなく、ご近所の会計事務所のホームページの印象等から判断して問い合わせるといいかと思います。
マネーフォワードクラウド会計、freeeを使用したいときの税理士の探し方
若手の会計事務所では広まりつつありますが、まだ広く普及していないのが現状です。
(税理士間の肌感覚では、最近はfreeeからマネーフォワードクラウドへ移行している税理士が多そう、だけど弥生会計のままが多いというのが共通認識です)
そこでベンダーホームページに税理士紹介をアクセスするわけですが、掲載されているのはクラウド会計ソフトを使用している一部の税理士のみです。
上の方に掲載されている税理士(=顧客が多い)ほど、無資格職員による担当(知識がない、すぐに退職される)になったり、細やかなサービスを受けられなかったりする可能性があります。
クラウド会計ソフトを使っていても、対面で操作方法や税務について質問したくなる場面が必ず生じます。
「自宅の地名」「名所旧跡」「税理士」「クラウド会計」「若手」といった検索ワードで税理士を検索されると
ご自身のニーズにあった税理士を見つけれることができると思います。
えびな税理士事務所は、「目黒雅叙園」「目黒不動尊」「西五反田」「品川」といった名所旧跡、地名と「クラウド会計」といった検索ワードで、上位に表示されます。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム⑨~東京税理士会定期総会での情報発信~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
クラウド会計ソフトのユーザーは現在も増え続けています。
クラウド会計ソフトの各ベンダーが自社の優位性を訴えておりますが、
その一方で、確定申告を行う納税者の方々にとって危険な事象も多く存在します。
今年もクラウド会計ソフトを利用した多くのお客様の確定申告書の作成及び申告をさせていただきましたが、
従来のインストール型会計ソフトでは見られない欠陥や会計処理の誤りを目の当たりしました。
そこで、2018年6月18日開催の東京税理士会の定期総会にて、若手クラウド税理士の海老名がクラウド会計の現状について情報提供するとともに質問をしてきました。
クラウド会計は適切に使いこなさいとこれだけ危ない
クラウド会計は上手に使うと経理業務が格段に効率化しますが、使い方を誤ると大損を被りかねません。
例えば、こんな現象が現実に起こっています。
でも、ベンダー側はこのような不都合な真実を決して明かそうとはしません。
1 売上や経費が2倍になる現象
請求書機能と会計機能の双方を適切に使いこなせなかったことによる事象です。
同一の取引に対して、請求書機能から掛売上、入金時に現金売上の2回売上が計上されてしまう現象が、クラウド会計ソフトには実に多いのです。
適切に修正しないと、売上が2倍→税額が2倍なるだけでなく、2年後に誤って消費税を納付してしまうこともあり得ます。
(参考記事)クラウド会計コラム④~クラウド会計ここが危ない~
2 消費税の帳簿要件を満たさない危険性
カードとの連動→勘定科目自動学習は便利な機能ですが、備考欄に「どこから」「何を買ったか」を記載しないと、税務調査時に消費税を余計に納付することになる危険性があります。
(参考記事)クラウド会計コラム①~クラウド税理士の視点~
3 貸借不一致仕訳が登録される現象、重大な欠陥を放置しユーザーに注意喚起しない企業姿勢
ベンダーが「致命的な欠陥」と認めながら、ユーザーにも税理士にも一切情報を開示しようとしません。
1年以上前から事象を把握しているにも関わらず、すでに登録された貸借不一致仕訳を除去する措置やユーザーへの注意喚起を一切行っておらず、極めて悪質性が高いと考えます。
(参考記事)クラウド会計コラム⑧~クラウド会計に向いている人、向いていない人~
東京税理士会への質問の内容
(情報提供)
1 2018年6月、税理士海老名が使用したある有名クラウド会計ソフトで、貸借不一致の仕訳が登録されたまま、差額を貸借対照表上で無理やり一致させるという会計常識では信じられない現象があった。
2 この現象に気付かず申告してしまった税理士や納税者がいたと思われる。
3 ベンダーに確認したところ、1年近く前からこの現象を把握しており致命的な欠陥であると認めている。
4 それにも関わらずベンダーはユーザーに一切注意喚起をしていないことから、極めて悪質性が高いと考える。
(質問)
1 東京税理士会ではクラウド会計ソフトの中にはこのような重大な欠陥が存在すること、また、クラウド会計ソフトは発展途上ということを認識しているか。
2 発展途上であると認識しているなら、税理士への情報提供、周知といったアプローチのほか、重大な欠陥についてはソフト名を明示して、現象を注意喚起するといった活動を行っていただきたいが、その予定はあるか。
(要望)
税理士の業務にも影響が大きく、税理士ひいては納税者へ被害が広がらないよう是非周知を行っていただきたい。
東京税理士会情報システム部の回答
現在、クラウド会計については税理士会の支部巡回研修で対応している。
クラウド会計のベンダーは多く、税理士や納税者は適正なベンダーを選択することが必要と考える。
東京税理士会に会員から提供された情報で発信すべきものがあれば、文書またはホームページで発信する。
指摘されたような悪質な業者については、業務対策部とも相談して適切に対応する。
申告書の作成、日常からの会計帳簿の確認は税理士の活用を
クラウド会計ソフトも様々で、それぞれに特長があり、また、欠陥もあります。
現在のクラウド会計ソフトのクオリティでは、税理士抜きで会計帳簿を作成し、申告書を提出するのは危険と言わざるを得ません。
(税務署との間のやりとりにおいては、「後で直せばいいや」、と簡単には行きません)
確定申告書の作成に加え、日常の会計帳簿についても税理士との間で月次契約を締結し、レビューしてもらうことをおすすめします。
これからも情報発信を続けます
東京税理士会の執行部の方々には、ひとりの若手税理士の声に真摯に耳を傾けていただきました。
今回の定期総会は、東京税理士会会長、日本税理士会連合会会長、各税理士会会長を含む、500人程度の税理士が出席しており、クラウド会計ソフトの現状について全国へ広く周知することとなりました。
「貸借不一致」のワードが出た瞬間、執行部の方々のペンが一斉に動き、クラウド会計ソフトの対する関心が高いことを伺えました。
さらに、来賓として東京国税局局長(東京都等1都3県の税務署を束ねるトップ)、東京主税局局長(都税事務所のトップ)も同席していましたから、この情報が現場レベルまで知れ渡ることになり、税務調査等に影響を及ぼすかもしれません。
今後も、納税者の方々だけでなく、税理士にも積極的に情報を提供してまいります。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム⑧~クラウド会計に向いている人、向いていない人~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
えびな税理士事務所も開所後1年が経過し、クラウド会計ソフトの導入を検討中の様々なお客様とお話をしてきました。
導入にあたってはもちろん全力でサポートしますが、中にはクラウド会計ソフトを入れなくてもいいのでは、と感じるような方にも出会ったのもまた事実です。
今回は、クラウド会計に向いている人、向いていない人、の私見をまとめてみました。
クラウド会計に向いている人
ひとり事業主で、まずは全部自分でやってみる、という考えの方
売上と経費の請求書しかないから、まずは一人でやってみようというマインドの方にはおすすめします。
複雑な仕訳もありませんし、そのようなやる気のあるお客様に対しては税理士も丁寧に教えてくれます。
いわゆるマメな方
こまめに入力していますので、月次の損益や決算見込みといったことにも興味を持つようになります。
税理士側としても、節税提案や分析といったところに時間を割くことができ、よりよい話し合いができるようになります。
ITスキルの高い方
会計ソフトの仕訳入力画面でなくても、Excelのフォーマットに記入し、
クラウド会計ソフトへインポートする方法で簡単でストレスフリーで経理を行うことが可能です。
Windowsのショートカットキー(Ctrl+Shift+方向キー、Ctrl+Enter、Ctrl+D程度でOK)を日常から使用している方には、特におすすめします。
クラウド会計に向いていない人
クラウド会計ソフトを入れたから、あとは会計事務所に丸投げ
という方は、クラウド会計ソフトを導入する必要はありません。
従来の会計ソフト(弥生会計など)を使っている会計事務所の方が圧倒的に多いですから、
記帳代行を求める方は素直に弥生会計を使っている会計事務所に依頼した方がよろしいかと思います。
クラウド会計ソフトは、税理士を紹介してくれるのでしょ?と思っている方、そこにはワナがあります。
仕訳数が多い方
クラウド会計ソフトは、銀行口座やカード明細の同期機能がウリではありますが、
自動仕訳だけですべての会計処理を完結するレベルにはまだ達していません。
また、インターネット環境により会計処理を行うため、どうしても速度が遅く、特に確定申告時期はかなりのストレスを感じて作業を行うことになります。
なお、クラウド会計ソフトは会計ソフトとしては後発のため、信じられないバグが現在も発生しています。
(まだまだバグが多いです)
税理士や公認会計士なら、いや簿記3級勉強中の方でもびっくりすることですが、
借方の金額と貸方の金額が一致しない仕訳が登録されるという現象をfreeeで確認しました。
(借方)?? (貸方)現金 20,000円 のような仕訳(「貸借不一致」といって、本来は仕訳が登録されません)が登録されてしまうのです。
freeeの「振替伝票」作成機能ではなく、Excelのインポートや仕訳のコピーといった機能から仕訳を作成しようとすると起こる現象と思われます。
現在の機能では、膨大な仕訳の中から貸借不一致の仕訳を見つけ出すのは困難です。
下手をすれば、決算の時も気づかずに申告、といったことも起こります。
これは決算書の信頼性の関わるかなり重大なバグなのですが、サポートに問い合わせたところ、「原因は不明」で「開発に対応依頼中」とのことでした。
(→その後、問い詰めたところ1年近く前からこの現象を把握していたことが明らかになりました。)
サポートの発言した「今後の開発に期待してください」というレベルの問題ではありません。
言い方が辛いですが、「Web屋が作った会計ソフト」の域から未だに脱していません。
①「致命的な」バグでも、ユーザーに明らかにしない企業姿勢
②重大なバグでも、申告期限日直前でも3営業日しないと回答しないサポート体制
③営業担当者の電話や能力の低いサポート担当者の稚拙な対応で済まそうとする品質保証体制
税理士抜きでこのようなクラウド会計ソフトを使うと、申告書を提出した後に不利益を被る危険性あると考えます。
クラウド会計ソフトの使用に慣れた税理士に、決算処理を依頼することをおすすめします。
1年に1回まとめて仕訳を入力する方
ひとり事業主できっちりしている方でも案外多いです。
預金口座を同期するわけでもなく、レシートの仕訳を入力することもなく、一度決算が終わるとほぼ1年手つかずになります。
その間にも、クラウド会計ソフトの月額の使用料を払うことになります。
クラウド会計ソフトのメリットをほとんど享受していません。
一度支払いを止めて、決算の時だけ支払再開、とした方がいいでしょう。
従業員が多い方
クラウド会計ソフトと人事労務機能がリンクさせていますが、これが結構クセ者です。
「等級」といった用語をご存知でないのなら、クラウド会計ソフトを導入しない方が無難です。
多くの場合は、「預り金」勘定、「法定福利費」勘定が、収拾がつかないほどぐちゃぐちゃになっています。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム⑦~税理士紹介サービスのワナ~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
複数のクラウド会計ソフトには税理士紹介サービスがあります。
例えば、「事業を開始してクラウド会計ソフトを使いたい。だけど会計や申告は初めてだからひとりで全部こなすのは無理」というスモールビジネスの事業主の方が、
クラウド会計ソフトのホームページにある税理士紹介サービスに申し込み、何人か税理士を紹介を受けるわけです。
ところが、その紹介サービスで紹介された税理士とうまくコミュニケーションが取れなくて、相談や見積もりにすら至らなかった、というお客様が多くいらっしゃいます。
そこで、クラウド会計ソフトにおける税理士紹介サービスについて、若干の考察をしてみたいと思います。
税理士紹介サービスで紹介される税理士とは
クラウド会計ソフト会社からみて「ありがたい」税理士とは、そのクラウド会計ソフトを使用しているお客様を多く抱えている税理士です。freeeでいうと税理士検索ページでより上に掲載される、星が多い税理士です。
クラウド会計ソフト会社は、お客様に対して星が多い税理士「事務所」を紹介することになります。
逆に、そのクラウド会計ソフトを使用しているお客様が少ない税理士を紹介することはありません。
その紹介された税理士「事務所」。「事務所」ですので税理士のほか複数の無資格職員がいるかもしれません。税理士が直接対応するとは限りません。
「誤字脱字だらけのメールが来た」「連絡がいつまでたってもこない」という場合には、こんな可能性があります。
・税理士ではなく(大きな声では言えませんが、ビジネススキルの低い)職員が対応していた
・お客様が増えすぎてお客様を紹介された事実すら税理士事務所側で認識できなかった
・クラウド会計ソフト会社からのお客様を紹介する旨のメールが「迷惑メール」に分別された
・お客様が提示した予算が低すぎて無視された
お客様を多く抱えているということは、税理士だけでなく無資格の職員がいないと事務所が成り立ちません。
事業を開始したてのスモールビジネスの方が、税理士紹介サービスに税理士による直接対応を期待するのは難しいかもしれません。
自分でインターネット上で探すのも手
税理士海老名がお客様から伺った話も合わせて推測しますと、クラウド会計ソフト側が紹介の対象とする税理士は実はあまり多くないと思われます。
クラウド会計ソフトの税理士検索ページに掲載されていない税理士の方が実はこまめに対応してくれて、お客様にとって最善の税理士であることがあります。
事業を開始してまもない事業主様にとっては、税務申告だけでなくクラウド会計ソフトの使い方や税務関係の細々した届出まで世話してくれる税理士と顧問契約を締結するのが最善です。
事務所の近所で、まだお客様を多く抱えていない、開業して間もない若手の税理士が、お客様にとって一番いい税理士だったりします。
そのような税理士はホームページを開設しているものの、アクセス数がなかなか上がらずお客様の確保に苦労しています。
「事務所所在地+クラウド会計」「事務所近辺の名所旧跡+クラウド会計」などといった検索から、自分に合いそうな税理士を探してみてはいかがでしょうか。
ちなみに「事務所所在地+税理士」などで検索すると、どうしても規模の大きい税理士事務所が検索の上位になりがちです。
小回りの利く若手の税理士事務所をお探しでしたら、「若手」「クラウド会計」などのキーワードが有効です。
えびな税理士事務所は「目黒雅叙園」「目黒川」「目黒不動尊」といったキーワードには上位に表示されます。
えびな税理士事務所では
えびな税理士事務所は所員は税理士の海老名のみですので、お問い合わせを確認するのも、お問い合わせに返信するのも、ご対面により相談するのも、すべて税理士である海老名です。
お問い合わせに対してはひとつひとつ海老名自ら文章を作成しています。
お客様にとって最善の税理士が見つかるよう、インターネットには書いていない裏話を含めた正直ベースでお話しします。
ご契約後も電話は海老名自ら出ます。保留音でお待たせすることはありません。メールにも海老名が直接回答します。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム⑥~法人設立1年目こそ税理士への依頼が大切~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
法人の初めての決算は、税理士の関与が必須です。
個人のときは自分で確定申告書を提出できたから、法人でもひとりで申告までできるはずと思ったけれど、いざ申告になると手も足も出ない、という法人設立1年目のお客様から問い合わせが相次いでおります。
法人を設立したばかりの初年度こそ、設立当初から税理士の関与が必要であると考えます。
お客様のお話を伺ったなかで、ここでつまづいていると思われることをまとめてみました。
(簡単)開業関係の届出
事業開始届、青色申告承認申請書等々、税務署、社会保険関係の届出提出する書類は何種類にも及び、大変な手数がかかります。
最近は開業freeeなどで簡単にこれらの書類を作成できるので、案外クリアされている方が多いです。
どのお客様も紙に出力し税務署へ出向いて提出していますが、税理士に依頼すると電子により届け出ますのでお客様が税務署に足を運ぶ必要はありません。
(やや難)会計関係の初期設定
これが簡単なようで結構大変です。
いつもクラウド会計を使っている税理士なら、こんなことにも迅速に対応してくれます。
・初期残高の設定
「開業費」「創立費」といった法人設立1年目で必ずお目にかかる勘定科目。
でも、どこからどこまで?これもいいのかな?などなど、分からないことをインターネットで調べますがお客様それぞれの事情に沿った答えは意外と少ないものです。
・無駄な勘定科目の非表示設定
スモールビジネスの方にとって、使う勘定科目はあまり多くありません。
しかし、どの会計ソフトも初期設定ではご丁寧に「繰延税金資産」に「法人税等調整額」といった税効果会計の勘定科目や「船舶」「土地再評価差額金」といった税理士でも一生に接しないかもしれない勘定科目が表示されるようになっています。
使いやすい画面にするためにはひとつひとつ非表示設定する必要あり、これが結構な手間です。
(やや難)入力のしかた
クラウド会計ソフトの本画面上でも仕訳を入力できますが、実はそんなに効率のいい方法ではありません。
Excelのテンプレートで楽に入力し、クラウド会計ソフト側にインポートする方法があります。
クラウド会計ソフトのヘルプを見るよりも、税理士に聞いた方が楽ですよ。
(難)役員報酬の決め方
法人を設立した多くの方は、法人に入金されたお金をできるだけ多く個人に流したいと考えています。
そこで、法人から個人へ給与(役員報酬)を支給するわけですが、(正確な表現ではありませんが)役員報酬を支給するときは1年を通して同額を毎月帳簿上も費用として計上しなければなりません。
・いくらにするのか
・いつ支給するのか
・資金繰りが厳しいので支給しないときはどうするの?
・源泉所得税の扱いは?
・役員でない奥様に給与を支給したいのだけどいくらにしたらいいの?
・給与ソフトはどれがいいの?
といったクラウド会計ソフト側の都合だけでない事柄がいくつもあります。
このような疑問に対しても、税理士でしたらすぐお答えすることができます。
(注意)普通預金、クレジットカードの同期設定
クラウド会計ソフト側で丁寧に説明しているため設定自体は簡単にできます。
しかし、そこには落とし穴がたくさんあります。
税理士海老名が関与し始めたお客様にはこんな方がおりました。
・同期設定はしたけど、なぜかある月がまるまる同期されていない
・売上や費用が2倍計上されてしまう
・法人なのに個人カードも同期してしまい、債務が雪だるま式に増える
同期機能はクラウド会計ソフトの強みでもあり弱みでもあるのです。
このような事象については日ごろから「残高試算表」「月次推移表」を見て察知するわけですが、会計についての少々の知識が必要です。
会計知識があまりなくても大丈夫、というのをクラウド会計ソフト会社側は売りにしていますが、ノーガードだと痛い目に遭うかもしれませんよ。
(難)1月の書類ラッシュ
個人の時代には見たことのない、年末調整、給与支払報告書、法定調書合計表、償却資産税申告書の提出や源泉所得税の納付(7-12月分)が1月にどっとやってきます。
見たことのない書類がたくさん入った封筒が税務署や都税事務所から送られてきますが、初めて見る方にとっては何を言っているのかさっぱりわからないはずです。
法人設立までは個人事業主だった場合は、個人所得税の申告もあるので、結構な事務工数を要します。
(難)決算対策
決算日が近づくと
・事業好調の場合、消費税の納税義務(年換算で課税売上高1,000万円に行くかどうか)
・節税対策(例えば、中古で車を買おうかなど)
・納税予測
といったことを考えなければなりません。
しかし、決算日を過ぎてからだと有効な対策を講じることはできません。
えびな税理士事務所では
クラウド会計ソフトがあるから楽、安心、と思いきや1年を通して関門がいくつもあります。
新規開業した方向けに格安でサービスを提供する会計事務所は多くございますが、無資格者による担当(離職率が高くすぐに変わる)、決算以外対応してくれないなどのデメリットもございます。
えびな税理士事務所では税理士である海老名自らが、開業当初の初期設定、期中の処理、税務申告まで、1年を通して丁寧に対応します。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム⑤~クラウド会計は会計の知識がない人向けというけれど~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
当事務所にはクラウド会計を使用したいというお客様から多くのお問い合わせを頂戴しております。
HP経由での問い合わせが多く、自分で経理や確定申告までできるようになりたいという意欲的なお客様ばかりで、こちらとしても大変刺激になります。
クラウド会計を売りとする税理士海老名は、クラウド会計の動向を日々チェックしております。
これまでの勤務経験から、クラウド会計ばかりでなく、従来のインストール型ソフトも数多く使用しており(20種程度の使用経験がございます)、これらのソフトの長所、短所を把握しております。
インターネットにあふれるクラウド会計に対する考え方を拝見しているとそのとおりと感じる意見が多くありますが、特に専門職でない方(起業家の方に多い)の考え方に対しては「大丈夫?」と思うことが多くあります。
そこで、クラウド会計に対してよく言われることについて税理士海老名の考え方をまとめてみました。
いつまでも会計知識がなくていいわけがない
クラウド会計は会計知識がなくても直感的に処理できるから問題ない、楽に確定申告ができると様々な方が仰っています。
開業したての頃はそれで問題ないかもしれません。でも、事業が軌道に乗ると様々な場面に遭遇します。
・金融機関からお金を借りたい
・人を雇おうか
・取引先から決算書の提出を求められた
そんなときに、売上がいくら、利益がいくら、未入金の金額がいくら、未出金がいくら
といった情報を損益計算書(PLと略されます)や貸借対照表(BSと略されます)
から読み取って、
・いくら借入れるのが適当か
・人を雇うにはいくら売り上げなければならないのか
といった金額を自ら計算しなければなりません。
資金を借り入れるときは将来の事業計画を数字を基に金融機関に説明する場面も生じます。
ビジネスの共通言語である会計用語を最低限理解した上で、「うちの決算はこうなんです」と説明できないと恥ずかしい思いをしますよ。
いつまでも子供では困るのです。
丸投げ、クラウドで楽することの危険性
税理士にレシート、領収書を丸投げすることはよくあります。
開業当初は少しでも多く売り上げて事業を軌道に乗せるのが第一なので、そのやり方は正しいです。
でも、そのやり方を長く続けるのは危険と言わざるを得ません。
家族経営の会社では特によくあることで、税理士に会計を任せっきりが10年20年と続いたため
創業者はともかくご子息が数字に対してまったく関心がない、赤字決算でも会社がどれくらい危険なのかまったく理解できない状況が生まれます。
正直に申し上げて、お金に関して社会人として恥ずかしいレベルのビジネススキルしか持ち合わせていない(バイトの店長のほうが優秀)
他の組織ではまるで役に立たない人間が出来上がります。
会計のすべてを理解せよとは申し上げるつもりは毛頭ございません。
でも、せめて売上、利益、債権、債務をPL、BSから読み取って、自分の会社がどんな状態かくらいは独力で理解してほしいのです。
ですから、開業当初から簿記はわからなくてもレシートをExcelのフォーマットに入れて経費の感覚を身に付ける、
前年対比でどうだったっけ?と帳簿を見るといったちょっとした習慣を身に付けるのが極めて重要と考えます。
クラウド会計が普及しても、その基礎となる会計理論は何も変わりません。
作業は楽になってもPL、BSを読み取るといった、計数感覚の必要性はこれからも不変なのです。
「楽」と「正確さ」は別物
クラウド会計は口座の自動同期、自動仕訳があるから安心、楽だから、確定申告が税理士抜きで楽に終わると仰るかもしれません。
でも、楽して作ったその会計帳簿、確定申告書は、プロである税理士から見るともうめちゃくちゃという場面がとても多いのが現実です。
簿記検定を取得していて経理経験のある方がクラウド会計を使用して作成した帳簿ですら、税務申告、金融機関への提出に堪えうる正確な帳簿に程遠い場合があります。
× 請求機能をうまく使いこなしていないため、本来の2倍売上が計上された
× カードの同期機能と仕訳機能を理解していないため、本来の2倍3倍の経費が計上された
× 法人の会計で個人名義のカードを同期したため未払金残高が雪だるま式に膨れた
これは、借方、貸方といった簿記の知識があれば気付いて修正できるのですが、楽を求めるととこれらの現象に気付くことができません。
最低限の会計知識を持ち合わせず「楽」を求めすぎると、将来、金融機関や税務署に説明を求められたとき、冷や汗をかくことになりますよ。
えびな税理士事務所では
当事務所ではインストール型会計ソフト、クラウド会計ソフトの双方を使用しております。
ご対面の際は従来のインストール型ソフトとクラウド会計の特長と長所・短所を実際に使用しているプロの税理士の目線から裏話も含めてお伝えし、どの会計ソフトを使用するかご判断いただいております。
ITリテラシー、事業の方向性、ご本人の意向を総合的に判断し、最適な会計ソフトをご提案します。
当事務所と契約に至らない場合でも、今後の事業の役に立つようなインターネットに載っていない情報をお伝えします。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム④~クラウド会計ここが危ない~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
今回はクラウド会計のここは危ない!と題して、税理士海老名がお客様が実際に操作したクラウド会計ソフトの帳簿を拝見する中で「これはマズイ」と感じたところをまとめてみました。
請求書機能と会計機能の連携のワナ
クラウド会計ソフトには請求書も自動送信、会計ソフトとも連動、というのを大きな売りとしています。
しかし、お客様の請求書機能と会計機能の双方を拝見すると、正しく連動されている方はほとんどいません。
ちょっと専門的な話になりますが、
請求書機能から仕訳を連動させると以下の仕訳が自動的に起票されます。
(借方)売掛金 (貸方)売上高 10,800円
そして、売掛金が入金されたのち、請求書機能から仕訳を連動させると
(借方)現金預金 (貸方)売掛金 10,800円
といった仕訳が自動的に作成されます。
「借方」「貸方」ということを考えることなく、請求書機能と会計機能双方で消込がされてめでたしめでたしとなるというのがクラウド会計ソフト側の売込みです。
でも、実際はそんな簡単にはいかないのです。
・手数料を当方負担の場合は?
・2つの請求額を一度に振り込まれたときは?
ということの内容を理解していますか?
これらについては請求機能側でちょっとした操作が入ります。
このことを理解してささっとさばけないのでしたら、請求機能と会計機能を連動させるのはやめた方がいいです。
クラウド会計の危ない勘定科目
「全自動」「税理士との対面を最小限に、スピーディーに」と謳ってはいますが、お客様側もある程度会計も理解して会計機能を使いこなさないと、決算のときに苦労します。
クラウド会計ソフトを採用しているお客様の会計帳簿を確認する中で感じた、クラウド会計ソフトの「危ない勘定科目」を挙げてみました。
請求の消込~「売掛金」勘定
クレジットカードの同期不良~「未払金」勘定
源泉所得税の納付~「預り金」勘定
住民税の納付~「預り金」勘定
社会保険料の納付~「預り金」勘定
この内容の確認で結局、決算の時にお客様と税理士との間でやり取りが発生し、1年分の入出金を確認することになり、お客様・税理士の双方が苦労してしまいます。
最後は「欠損金(過去からの赤字)があるし、今年はそのままでいっか」なんてことも起こり、過去からのいわゆるゴミが堆積することになります。
請求書機能も使いたいのでしたら、
・PCスキルが基本的に高い
・「手数料の相殺」といった会計的なことも理解している
・請求先が少ない
という方以外には基本的におすすめしません。
変に連動させると、預金残高も売掛金残高も合わなくなって、かえって会計崩壊なんてことも起こりかねません。
freeeインストラクター制度のワナ2
freeeでは税理士に対して、インストラクター制度を導入しています。
3つ星、4つ星、5つ星と星が増えるほどお客様を抱えているわけですからfreee株式会社から見ると
「ありがたい」「エライ」会計事務所、税理士であるといえます。
しかし、星が多いからといってお客様にとって本当に「ありがたい」会計事務所かというと残念ながら「Yes」とは言い切れませんね。
星が多い→お客様が多い→税理士がすべてのお客様を見られない→採用したての会計事務所の職員が担当する
なんて流れを想像するとお分かりいただけると思います。
確かに、会計事務所で最初にfreeeと付き合った税理士は機能を使いこなしていて、お客様にさまざな有用なアドバイスをできるでしょう。
しかし、クラウド会計ソフトはまだまだメジャーとはほど遠い状況です。
そもそも、会計事務所の職員の多くは弥生会計の方が使い慣れています。
よって、freeeインストラクター〇つ星なんだから税理士はもちろん会計事務所の職員も、色々な機能を使いこなせて面倒な対面なしで決算もきっちりまとめてくれる、なんてうまい話はそうありません。
むしろ、若手の開業したての税理士の方が、丁寧に対応してくれる可能性が高いですよ。
結局のところ、ちゃんと決算申告を終わらせるのなら、これまでとおり月次の顧問料を払ってこまめに帳簿を見てもらって
(程度にもよりますが、定期的に会社でなくても近所のカフェでPCを持って帳簿や領収書等をみてもらう方がいいですよ)
決算料もお支払してきっちり債権債務を確認して、という形がベターです(特に金融機関との関係上)。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。
クラウド会計コラム③~クラウド会計あれこれ~
東京都目黒区のクラウド税理士 海老名洋明です。
税理士業界は、個人所得税の確定申告から3月決算法人の確定申告期限の5月末までが繁忙期です。
えびな税理士事務所もお陰様で多くの確定申告業務を承っております。
同時に、他の税理士からも確定申告ヘルプも依頼も受けております。
他の事務所のお客様の会計データを拝見すると、事務所により運用方法は様々でとても参考になります。
その中でクラウド会計をご使用のお客様が大変増えていることを実感します。
そこで、今回はお客様や同業の税理士のクラウド会計に対する本音の声、つぶやきをまとめてみました。
ベテラン税理士だってマネーフォワードクラウド、freeeくらい知っています
クラウド会計ソフトは若手の税理士しか触れたことがない、ということはありません。
ベテランの税理士はお客様が多いですから、お客様の中にクラウド会計を使用している方はおります。
一見ITスキルが高そうにないベテランの税理士の方でも、クラウド会計に触れた経験がある方が多いです。
とあるベテランの税理士にクラウド会計の評価を伺ったところ、「使いづらい」「とろい」「こんなのじゃ仕事にならない」と一刀両断でした。
クラウド会計のお客様については弥生会計にデータを移行して使用しているとのことでした。
実はそのような運用をする会計事務所がたくさんあります。
クラウド会計のお客様を弥生会計に戻した若手の税理士を私は知っています。
とかく作り手の勝手が満載で、実際に決算を作る税理士の目線に全くなっていないとの辛口の評価です。
私もその通りだと感じます。
クラウド会計ソフト会社の社員の方は自分で会社でも設立して、自分の会計ソフトで決算処理してみてはいかがでしょうか。
自分の会社のソフトの使いづらさにうんざりするはずですよ。
中小企業相手の会計ソフトで税効果会計の勘定科目をデフォルトで表示させる必要なんてないでしょ、
など税理士なら誰もが感じることに気づいていますか?
勘定科目設定画面で「船舶に公共施設負担金に商品券に、使わないよ!」とうんざりしながら、
お客様が一生使いそうもない勘定科目を非表示にするために、税理士がひとつひとつチェックを外しているのですよ。
銀行データを同期ができるから安心のウソ
銀行のデータは勝手に読み込まれるから安心していたら、通帳の残高や残高証明書と合わないということがよくあります。
税理士としては原因の特定のしようがありません。
ひと月まるまる同期されていない、ネットバンクのポイントも預金残高に入っていたなど症状は様々で、
結局預金通帳のコピーをもらって、ひとつひとつ確認して、という余計な作業が生じます。
当初からうまく銀行データを同期できているお客様は、ほとんどいませんね。
お客様からすると「銀行データが同期されている→入力が楽→使いやすい」、と感じるでしょうが、
「使いやすい」と感じるのと決算に必要な「正確さ」とは別の話です。
freeeユーザーの方、消費税危ないですよ
freeeユーザーの方は、日付と金額だけ記入して備考欄に何も書いていない方が多いですね。
とても危険です。
消費税額は原則として売上の消費税から経費の消費税を引いて算出します。
経費の消費税については、帳簿(freeeやマネーフォワードクラウドの総勘定元帳)及び請求書の保存が要件となっており、
帳簿には日付、金額はもちろん、相手先や内容を記載する必要があります。
でも、freeeは特に「取引先別」「品目別」を記入させる画面ばかり目立ち、肝心な「内容」を記入する欄がとても小さいため、
お客様の帳簿を拝見すると日付と金額だけ、という方がとても多いです。
その辺、弥生会計は、1つの取引を1行で横の目の動きで入力できますから、自然に必要事項をすべて記入するようなつくりになっています。
会計ソフトの作り手が「取引先別」「品目別」を推したい気持ちはわからないでもないですが、それは作り手の都合。
まずは税法の要件を満たすように入力させるような画面をちゃんと開発してくれませんかね。
そのうちfreeeユーザーに消費税の調査が入って多額の追徴課税、という展開が目に浮かびます。
プロの税理士からするとお客様の帳簿を見るのが怖くてたまりません。
私はこの入力画面をみてfreeeを使うのをやめました。
「取引先別」「品目別」タグの危うさ
これが諸悪の根源です。
freeeはこれまでの会計ソフトであった「補助科目」はなく、勘定科目に「取引先別」「品目別」コードを振ることができます。
ところがこれが曲者で、一度登録した「取引先」や「品目」はすべての科目に紐づけることができるため、
私が見た帳簿では未払金に取引先別「●カード」があり、別途「●カード」の勘定科目があったり、
未払費用の「取引先別」にとうの昔に解約した相手先や小さな買い物をしたコンビニや小売店の名称が何10個もつながっている
なんてことが起こります。
「補助科目」にせよ「取引先別」にせよ「品目別」にせよ勘定科目の下につくものは
ある勘定科目の金額の内訳を知りたいときに便宜的につけるものです。
例えば、売掛金や買掛金の残高を相手別に知りたい、というときです。
預金の勘定に「取引先別」「品目別」の項目なんてなんざ全くいりませんよ。
freeeの試算表は不要な情報だらけで見づらくてたまりません。
とにかくしつこい営業電話
とにかく営業電話がしつこく、freeeを解約したという声を聞きます。
税理士に対する営業電話も同様で、電話が来ても取らないことを徹底している税理士もおります。
どうやらfreeeの機能をたくさん使うと便利だから、●円払ってあの機能を使いませんか?と売り込んでいるようですが、
お客様も税理士もまずは美味しいところだけを使えればいいのですよね。
freeeの本社は五反田で当事務所から歩いてでも行けますが、この声届いていますかね?
freeeインストラクター制度の不思議
freeeは星付きのインストラクターになるには、契約したお客様が一定数以上で、かつ、所定の試験をパスしてください、という制約があります。
背景として、freeeユーザーから税理士が機能を使いこなしていないとの評価があるとのことです。
機能を使いこなしてもうらうために、税理士に使用法を「勉強」してもらうことでスキルアップしてほしいとの考えらしいですが、
機能や使い勝手がイマイチだから、税理士側も付き合いきれなくなるのですよね。
お客様の帳簿を初めて見た瞬間、預金やカードの同期がうまくいっていないし、消費税の観点からも危ないし、直すのに一苦労。
弥生会計に慣れてしまうと、freeeのとろい動きに付き合って、機能を覚える気になんてとてもなれません。
それにしても税理士相手に試験しますとは、また、ミシュラン顔負けの税理士に星をつけるとは、なかなか度胸がありますね。
と同業者同士で話しておりました。
別の見方をすると、お客様が急な決算をお願いするものの、税理士側がfreeeの使用感にいい印象がないため依頼を断る、
お客様の税理士の選択の幅が狭まる、ということが現実に起こっています。
結局、クラウド会計はだれにおすすめ?
以上の経緯から、私はこんな方にクラウド会計をおすすめしています。
〇個人事業主やネットバンク利用の法人で取引先があまりない方
〇Excelをうまく使いこなせる方
逆にこんな方にはクラウド会計はおすすめしません。
×口座、カードが多い方 →同期エラーが起こる可能性大です。
×取引先が多い方、不特定多数の方 →「取引先別」「品目別」コードでぐちゃぐちゃになるからです。
×社員が多い方や報酬の支払時に源泉徴収をする方 →源泉税の管理もしづらいです
結局、クラウド会計は年商1,000万円未満(消費税免税事業者)の個人事業主、ひとり法人に一番おすすめです。
税理士としてもある程度お客様が会計入力していただける形になるので、コミュニケーションが円滑になりやすいです。

大手事業会社や上場企業の経理部で勤務した経験から、机上の空論ではない、現場の実態に即したサポートを信条としております。
特に、お客様のキャッシュを最大化する戦略的な節税対策や、不安を解消するための税務調査サポートには力を入れています。また、現在の顧問税理士に関するお悩みや税理士変更のご相談、クラウド会計の導入による業務効率化支援も得意としております。
オンライン面談を活用し、全国どちらにお住まいのお客様でもサポートが可能です。お客様の良きパートナーとして事業の成長を全力で応援しますので、税金に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。