Archive for the ‘確定申告’ Category
2023年の振り返りと当事務所のサービスのポリシー
東京都目黒区の税理士海老名洋明です。
2023年もクライアントに恵まれ、無事に一年を乗り切ることができました。ここに御礼申し上げます。
仕事納めを28日にしようと思っていたところ、本日もクライアントからメールが届くのでのんびりこの1年を振り返りつつ締めくくろうと思います。
クライアントの状況
おかげさまで本年も新たなクライアントに恵まれました。
社長が正当な役員報酬を受け取っている、成長フェーズのクライアントがこの一年で増えました。
コロナの影響が大きい年が続いていましたが、概ねコロナ前に戻った印象です。
消費税のインボイス制度の開始
インボイスに登録すべきかどうか、請求書や領収書の書き方など、制度が開始された2023年10月以後の今でも多くの質問を頂戴しています。
価格交渉の中で遠巻きに登録しないと消費税分を支払わない(または、事務手数料として2%控除するなど)と言われたというクライアントが多くいらっしゃいました。
国税庁のインボイス相談窓口に問い合わたところ、価格交渉の範囲内なら違法ではないとのことですが、売上の10%、言い換えれば1か月分近くの手取り金額に影響するため、特にフリーランスの方にとっては死活問題です。
加えて、この1年で物価高が進みました。過去の確定申告書と比較すると、売上は横ばいであるものの費用が増加したクライアントが多くいらっしゃいました。
社会保険料率も毎年上がっており、今後も個人にとっては厳しい時代であるといえそうです。
初めての消費税確定申告
2024年3月に、インボイスに登録したことを機に、初めて消費税の確定申告を行うことになります。
所得税と消費税は、税額計算の考え方が全く異なりますので、戸惑われる方が多いと思います。
確定申告の書籍が書店に並んでいますが、消費税についてはあまり詳しく触れていないない印象です。
- 10月から12月までの3か月分のみ計算するところ、1月から12月の12か月分を計算してしまう
- 自宅家賃や従業員給与、社会保険料などを消費税を含むものとして計算してしまう
- 誤って還付申告を行い、後日税務署からの問い合わせにあたふたする
といった事例が容易に想像できます。
恐らく納税者、税務署ともに、かなり混乱すると思われ、所得税・消費税の申告期限の延長といった展開も想像しています。
所得税は赤字なら基本的に納税は発生しませんが、消費税は赤字でも納税が発生することが多い税目です。
お手上げでしたら、お早めに税理士に相談されることをお勧めします。
サービスの質の考え方
当事務所は税理士海老名が直接電話、メールの対応を行うこととしていましたが、営業電話に悩まされており、会社としてやめるように何度申し入れても営業社員個人の問題にすり替え、「また誰かが掛けるかもしれない」とプルデンシャル生命が対応したため(同様に日本生命もしつこいです)、やむなく電話代行業者を導入しました。
すぐに折り返すようにはしていますが、クライアントの方にはお手数をお掛けしています。
ところで、電話代行業者も税務顧問も月額ベースの請求でサービスを提供するわけですが、当初契約した大手の電話代行業者は、質問を投げかけてもテンプレートの回答しかできず、質問を変えるとすぐに回答が崩壊することがありました。
相手の意図を読み取り、自分の考えを整理して相手に伝えるという基本的な国語力、語彙力や、ビジネススキルが足りていない大人が世の中結構多いもので、月次の報酬に見合う心の通ったサービスとは何かを考えさせられた経験でした。
当事務所では、クライアントへの質問の返答、報告文書・資料は、すべてその時のクライアントの状況に合わせたオリジナルであり、同じものは一つもありません。
今後もクライアントの利益になるサービスとは何かを考え、提供し続ける所存です。
所得税確定申告のアドバイスのポリシー
これから所得税の確定申告の時期になり、年に一度しかお会いしない方からお金に関するアドバイスをすることが多くなります。
先の保険会社に営業電話に関連し、自らの保険契約を見直したところ、
- 個人年金は30年支払ってもトータルの利率が2-3%程度で全く投資になっていない
- 月数千円の掛け捨ての生命保険も塵も積もれば山となるで結構な出費である
- 入院しても高額療養費などの社会保障で十分カバーできる
ということで、保険契約をすべて解約し、2024年から開始される新NISAなどの投資に充てることにしました。
当事務所では、
- 税額がいくら減るかよりも先に預金残高を見ること
- 生命保険はこちらからは勧めない
- iDeco、積立NISAなど投資が得意でない方でもある程度簡単な投資をお勧めする
- 所得が増えそうな方は、出口戦略の必要性を説明の上で経営セーフティ共済をご案内する
- とにかく健康が第一とお伝えする
こととしています。
確定申告の相談会場では、生命保険、損害保険や各種団体への加入の勧誘があり、それらがうっとうしい(考える時間が少ない中、その場で契約を迫る手法はスマートでないと私は考えます)とのクライアントからの声もありましたが、当事務所ではこのような営業活動は一切行いません。
落ち着いた雰囲気の応接室で、確定申告業務とそれに付随するご相談の対応に注力しますので安心してご来所ください。
消費税インボイス制度の早めのご相談のおすすめ
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
例年9月頃から、来年の確定申告のお問い合わせを頂戴します。
次回の確定申告の最も大きな話題は、2023年10月より開始される消費税のインボイス制度です。
これまでの所得税に加えて消費税の申告を行う方が大幅に増加することが確実です。
- インボイスに登録すべきか
- 請求書の書き方が分からない
- 登録したが経理の方法が分からない
- 結局どれくらい消費税を納税するのか
といった疑問のある方のご相談を承っております。ご相談のみは1回11,000円(税込)で、確定申告業務を依頼する場合は、ご相談料と合わせて御見積致します。
ここでは、細かな取扱いや特例についてはここでは触れず、これまでとは違う点を紹介します。
所得税と消費税の申告書は毛色が全く違う
申告書に印字されているワードをいくつか挙げると、
- 所得税 売上高、仕入高、水道光熱費、旅費交通費、通信費、事業所得、源泉徴収税額
- 消費税 基準期間、課税標準、原則課税、簡易課税、課税資産の譲渡等の対価の額の合計額、6.24%、7.8%
とワードを見ただけで消費税は、取っ付きづらいことが分かります。
申告の手引きを読んでも文字数が多く、必要箇所だけ取り出して理解するのは難しいでしょう。
大量の還付申告が発生??
消費税の納税額は、売上の消費税から経費の消費税を引いて計算します。
消費税を含んだ取引(10%と8%)と含まない取引があり、消費税の申告ではこれらを区分して集計する必要があります。
所得税の申告で金額が大きい取引のひとつに、アパート・マンションの家賃があります。
事業用の場合は賃料に消費税を含む一方で、居住用の場合は消費税を含みません。
よって、自宅の賃料の一部を必要経費に計上する場合は消費税の計算から外す必要ありますが、この取引を消費税を含むものとしてしまうといった誤りが想定されます。
他にも消費税を含まない取引は多くあります。それを知らずに必要経費の全てを消費税を含むものとして計算した結果、誤って(平たく言うと赤字なので還付という感覚で)消費税の還付申告をすることもあり得ます。
税務署は、還付申告には慎重に対応しています。誤りが判明し、消費税の修正申告をした場合は、追加の納税額が多額になる傾向があります(数万円ではなく数10万円単位になりやすい)。
消費税の確定申告で最も重要なのは、どれが消費税の対象で、どれが消費税の対象でないのかの切り分けを正しく行うことです。
インボイス制度そのものへの私見
税理士の受験予備校を含め、消費税は預り金(もしくは預り金「的」)という説明がされる一方で、インボイスを登録しない方に消費税10%分の代金を支払わないのは下請法に違反するという指摘がされています。
値付けをする際に、本当は10万円を請求したいところを消費者心理に配慮して例えば90,000円+消費税9,000円=合計99,000円で金額を提示するように、消費税を預かっている感覚はないのが現実ではないのでしょうか。
99,000円+消費税9,900円=合計108,900円で請求し、9,900円は預り金なので請求の「本体」価格は99,000円です、ほら10万円を切りました、とは説明しません。
税理士がよく言う「今まで消費税を納税していなかったのだから、消費税分(9,000円)をタダでもらっていたのです」との説明は、果たして国民に寄り添っているのか疑問に感じるところです。
電話代行サービス導入のお知らせ
東京都目黒区の税理士海老名洋明です。
当事務所代表電話につきましては、これまで税理士海老名が直接対応しておりましたが、令和5年7月21日より電話代行サービスを導入する運びになりましたのでお知らせいたします。
当事務所は職員はおらず、税理士海老名1名のみで運営しております。
ご契約後は、お客様の要望に沿って当職と直接連絡を取れる方法(電話、メール、チャットワーク、LINEなど)をお伝えします。
ご不安の場合は、お問い合わせページより返信方法を電話またはメールに指定し、お問い合わせ頂くことも可能です。
当事務所といたしましては、今後も引き続き業務の品質レベルの向上を図って参りますので、何卒ご理解とご了承を賜ります様、お願い申し上げます。
税理士関与なのに確定申告が間に合わない!時の解決法
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
税理士業界は、個人の確定申告、3月決算法人の確定申告、7月10日までの源泉所得税の納期の特例の処理が終わり、ゆっくりと自己研鑽に励む時期になりつつあります。
同時に、税理士の乗り換えや初めての依頼のご相談が増えつつある時期です。
当事務所へのお問い合わせで毎年あるのが、「税理士に所得税の申告を依頼して資料一式を渡したのに」「税理士に毎月顧問料を支払っているのに」
- 申告期限直前に断られた(3月にありがち)
- いつまで経っても税額計算が終わらず、申告期限を過ぎてしまった
- コロナ特例があるから申告が遅れても大丈夫と言われたまま申告が終わらない
といったものです。今回はこのような場合の解決のポイントをお伝えします。
すぐに次の税理士を探しましょう
恐らく待っていてもいつまで経っても申告は終わりません。同じ事象が2年続くようでしたら税理士側から軽く見られていると思います。
- 預けた書類がある場合は返してもらう
- 電子申告の利用者識別番号と暗証番号を教えてもらう
- 別の税理士にお願いすると伝える
だけで十分です。
税理士側に非がありますので責めたくなる気持ちはよく分かりますが、申告を終わらせるという本人の利益を優先してそこは抑えて穏便に終わらせることをおすすめします。
近所の税理士を探しましょう
会計帳簿や申告書の作成は簡単で単純作業と思われるかもしれませんが、本当にその通りだったら税理士に依頼せずに自分でできるはずです。
親切な税理士は、メールやアプリで書類や質問事項のやり取りをするだけでなく、対面でヒアリングする中でお客様の言葉の細かなニュアンスや意図をくみ取り、最善の結果になるよう最大限の努力をします。
ですので、対面で会ってお話しできる税理士を探すことをおすすめします。
東京都目黒区の当事務所に申告が終わらない!と他の会計事務所から駆け込まれたお客様はご近所の方ばかりで、何回か対面でやり取りをすることで早期の解決につなげております。
「簡単ですので」は心の中だけで言いましょう
税理士は多様な税目の申告をしていますので、目の前のお客様の申告処理はそれほど難しくないかもしれません。
でも、毎月(または隔月)に行くヘアサロンのスタイリストの仕事を「簡単」な「単純作業」と評価しますでしょうか。
スタイリストさんだってカットひとつとってもお客様の体形、顔立ちのみならず、ファッション、季節、天候等々、プロの観点から多様な観点から限られた時間で頭をフル回転してカットしています。
当事務所から離れた、または関与をお断りした方は例外なく、税理士に依頼する業務を「簡単」な「単純作業」と(しかも何度も)強調していました。
プロの仕事に対する敬意がないので率直に申し上げると取引先や職員が離れており、結果として売上や利益につながっておらず、「貧すれば鈍する」の言動そのものでした。
自力での解決は困難なので税理士へ相談しているのですから、「簡単」と言うのは控えて、教えを乞う感覚でプロに仕事をご依頼頂きたいと思います。
「申告が終わらない」とはっきり伝えましょう
「税理士の対応に不信感を持った」のはその通りですが、最初にその言葉をそのまま伝えると初対面の税理士側は構えてしまいます。
自らの感情ではなく「税理士に依頼したが申告期限に間に合わないようです」と事実を伝えた方が、
「いつ頃依頼しましたか?」「税目は何ですか?」「資料は手元にありますか?」など先へつながる質問につながり、解決に向かいやすいです。
相見積よりも相性が大事
「1年の売上高がいくらか想像もつきません」と仰る方が、申告報酬の見積に対し「値引いてください」「都民税均等割7万円や源泉所得税の立替を含めてくれますか※」と言われると、せっかく確定申告を早期に完了させ、かつ、適正な範囲で納税を少なくしたいと考える税理士も一気に冷めてしまいます。
相性がいいと思った方にその場ですぐに依頼することも時に大事ではないかと個人的には思います。
※納税は税理士が行うものではなく、納税義務者(=お客様)が行うものです。納付をした、しないのトラブルになりますのでご自身で納税ください。
私が聞いた申告が間に合わない会計事務所の事情
今回ような事情のあるお客様のお話しを聞くたびに同業者として残念な事態で、かわいそうという感情が沸きます。お客様から事情を伺うと依頼していた会計事務所はこのような状況にあるように思われます。
- クライアントが増えすぎて処理しきれなくなった
ホームページの営業等で問い合わせが急激に増えた、事業主の多い都心の会計事務所に多い印象です。
- 職員の能力不足
ヒアリング力やExcel等での集計能力、作業スピード・正確さ、判断力といった総合力は選抜された試験組の実務家がずば抜けて高いですが、業界初体験の方や扶養範囲内のパートの方はそうはいきません。担当者の能力によるところも多分にあると感じます。
- 職員が退職したが補充できない
コア職員が退職した、ベテランの職員が亡くなった後に同等の処理速度を持つ職員を即時に補充するのは容易ではありません。人材流動性の低い地方で職員の欠員があるとリカバリーが難しく、結果申告が間に合わないケースが発生しているようです。
- 税理士(または担当の職員)が疲れた顔をしている
- 電話をしても出てくれない
- 納税額の連絡が期限の前日や当日
といったことも多いようです。
2021年の振り返りと2022年の予測
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
令和3年(2021年)もあっという間に仕事納めを迎えました。昼に1件、ご来所頂くクライアントとの会計帳簿の確認、年末調整関係の資料の受領をもって本年の業務を終了します。
本年は、確定申告時期の冬、さらには真夏に緊急事態宣言が発出され税務においても混乱が多くありましたが、納税者の方々におかれましては冷静に対応していた印象です。
当事務所においても、zoom等のオンラインツールを活用しコロナ対策を十分に行い、一度も風邪を引かずにPCR検査陰性にてこの1年を終えることができました。
仕事、プライベートともに充実した1年になりましたのは、クライアントの皆さまのお陰であり感謝申し上げるとともに、今年の振り返りをしてみたいと思います。
今年のクライアントの特徴
前年よりもさらにこんなご要望のクライアントが増えました。
- 税務調査のお知らせが来たから急いで対応してほしい
- 申告時期が迫る中、業務量の多い会計事務所から関与を断られた
- 近所ですぐに連絡を取れる税理士がいい
- 年齢の近い税理士がいい
- 日常の処理は自分でできるので決算申告だけお願いしたい
- (従来からのクライアントより)給付金、補助金の確認をしてほしい
迅速な対応により早期の問題解決につなげ、継続的に関与させていただいております。
税務リスク、破たんリスクに対して明確な回答を得られなかったクライアントについて、当職の事務工数と報酬を勘案の上で決算の数か月前に関与をお断りしたことがありましたが、お陰様で本年も順調に事業拡大している素晴らしいクライアントに恵まれました。
税務調査の動向
実地での税務調査が再開されましたが、個人の調査対象は以前と同様に明らかな誤りの修正を促すものが多い印象です。今後もこの傾向が続くと思われます。
例えば、
- 源泉所得税控除後の入金額を売上に計上し、さらに源泉所得税の還付を受けていた(売上の1割過少申告)
- 上記の修正による消費税の納税義務の発生
- 仮想通貨、FXなどの雑所得の申告もれ
は、税務署と税理士との間の交渉以前の問題です。
源泉所得税分の売上の計上もれは、源泉徴収される個人事業主の方にとっては非常に影響が大きいですが、初心者向けの確定申告の本にもあまり記載されておらず、見逃されがちです。
東京都目黒区などクリエイターさん、金融リテラシーの高い会社員の多い地区の税務署はこの点を重点的に調査していると思われます。
3年分の所得税、住民税、事業税、国民健康保険料、さらには消費税の納税義務の判定にも影響を及ぼしますので、税務調査のお知らせがありましたら早急に税理士に相談されることをお勧めします。
実地調査まで時間を空けてもらい、その間に詳細を検討し予め修正申告をし、実地調査時も今後は税理士を関与させて改善する意思を見せると、税務署側が厳しく対応することはほとんどありません。
2022年以降の予測
電子帳簿保存法、インボイス制度といった事務工数に大きな影響を及ぼす事項への対応のほか、税理士海老名は下記の事象が近い将来起こると想像しています。
- 2020年に持続化給付金を受け取るため過年度分を含め期限後の確定申告
- →持続化給付金を受給(法人は最大200万円、個人は同100万円)
- →持続化給付金の収入を申告しない(無申告を再開、さらに申告報酬も支払わない)
といったいわばもらい逃げの事業主に対する税務調査(さらには司法による手も)が報道になり問題が表面化すると考えています。
持続化給付金に限らず、東京都の感染拡大防止協力金、家賃支援給付金などは収入として計上する必要があります。
当事務所は「持続化給付金が欲しいから確定申告をしたい」という順序を誤った依頼を複数お断りしたことがあり、同業者からも同じ話をいくつも聞きました。
本店や代表者住所異動の登記を一切行わず逃げ回る事業者がいるようですが、それで逃げ切れるほど世の中甘くありません。
国税庁への情報提供や、国税庁からの金融機関への情報照会などで在りかは分かります。
税理士報酬の未払いは、税理士側が預金口座を把握していますので、差押えなどの手段を取ることが比較的容易にできます。
※当事務所では、無申告状態の過年度の確定申告のご依頼については前金にて承っております。給付金・補助金受給を目的とした確定申告のご依頼は承っておりません。給付金受給後の無申告については、国税庁への情報提供、刑事告発等毅然とした対応を取っております。
税務調査のお知らせがきたときに最初にすべき3つのこと
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
2021年10月に緊急事態宣言が解除され、税務調査がほぼ通常通り行われる状況になりました。
「税務調査のお知らせが来た、どうしよう」というお問い合わせを頂戴しております。
当事務所はこれまで、迅速丁寧な対応を心掛け、税務署からも深く追及されることがなく、お客様・税務署双方より信頼できる税理士と評価されているものと自任しております。
今回は、税務調査のお知らせが届いたときにすぐにして、ということを3つお伝えします。
税務調査をすぐに受けない
多くの場合、税務署側は申告書に明らかな間違いがあることを把握しており、修正申告されることを望んでいます。
ただ、よほど反抗的な態度を取らない限り、突然事務所や自宅に乗り込んで追加の税額を取り立てるといった強権的なことはしません。
丁寧に説明し、非があれば改める態度を取れば大丈夫です。その際、税理士がいれば説得力が増し、スムーズに税務調査を終えることができます。
税務署から電話や封筒で連絡があった際は、たとえ顧問税理士がいなくても
- 「税理士より連絡しますので」
と一言を添えて、日程調整をペンディングしてください。その後、税務調査に対応してくれる税理士をお探しください。
税理士へ依頼した後は、税理士より税務署へ「税務代理権限証書」を提出することで、日程調整を含めた今後の連絡は税理士へするように連絡しますので、ひとまず安心です。
税理士を「探す」
緊急性がありますので、税理士と対面し相見積もりを取っていてはあっという間に半月、1か月が経ってしまいます。
追加の納税額が多額の場合、延滞税などのペナルティの金額が増えてしまうことがありますし、何より精神的に不安定な日々を過ごすことになります。
HPの問い合わせフォームより税理士へ連絡するのはいいですが、返答方法を「電話」に指定頂くか、電話で直接問い合わせるのがいいと思います。
そして、HPの作りと電話の税理士の感じが良かったらその場で依頼するのもありと思います。
- 「税務調査専門」税理士でなくても大丈夫
税務調査は国税OB税理士や税務調査を専門とする税理士事務所でないと対応できない、という事例は多くないと考えます。
これらの税理士が強みを発揮する場面はありますが、最近の税務調査のトレンドは「帳簿を作成せずに適当な金額を還付申告していた」「FX、仮想通貨などの利益を確定申告していなかった」といった明らかに修正が必要な事例です。
その場合、事実に基づいて粛々と修正申告することになりますので、通常の確定申告で税理士に依頼するのと変わりなく税理士をお選び頂ければ大丈夫です。
- 近所
過去の申告書が見つからない場合は、税理士が税務署へ閲覧しに行くことがあります。金額が多額、複雑な案件でない限りは、駅、住所などから近所の税理士を探すのがいいと思います。
- 年齢が近い
同年代の税理士の方が価値観や雰囲気が合うようです。緊急性は高いですが、「何となく」の部分も大切にして税理士をお探しください。
- 規模が近い
「ひとり事業主や会社員の場合は、ひとり税理士」「社員が何人もいる法人は、税理士法人」といったくくりで選ぶのも有効です。
当事務所は、「目黒駅近く」の「税理士の中では若手」の「ひとり税理士」です。すべて税理士 海老名が対応し、職員が対応することはありません。
税理士 海老名が対応した税務調査は、
- 「目黒区在住」
- 「30-40代の同年代」
- 「ひとり事業主・会社員」
の方が多く、レスポンスの早さと丁寧な対応で早期の解決を実現してきました。
税理士に「会う」
税理士を決めたら当日、明日にでも(たとえ休日でも)すぐに税理士に会ってください。
その際、これはいらないかなと思っても、
- 税務署からのお知らせ
- 過去の申告書
- 通帳やレシート(平たく言えば金額が記載された書類すべて)
などを持参して(実地調査がある場合は実地にて打ち合わせましょう)、できるだけ多くの情報を税理士へ伝えてください。
そして、何より大事なのは
- 正直に話すこと
です。
初対面でも情報を整理して、適切な方向へ導いてくれるはずです。
これは、高いビジネススキルを持った税理士が丁寧に時間をかけないとできません。
税務調査では、聞く、話す、書く、考えるなど総合力が問われます。
税理士 海老名は、これらの総合力を駆使し、お客様の状況に合わせたオーダーメイドの対応で、税務調査の解決に全力を尽くします。
開業5年目の当事務所が関与するお客様の特徴
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
当事務所は、開設後5年目に入り、お陰様で素敵なお客様に恵まれ、開業してよかったと心の底から感じております。
今回は、事業の振り返りもかねて、当事務所が関与するお客様の特徴をお伝えします。
今後のお問い合わせの参考になれば幸いです。
当事務所の営業ツール
インターネットを介した営業(ホームページ、SEO、リスティング広告)のみです。
知り合いに開業したと連絡すらしておらず、お客様に紹介してほしいと申し出たことはありませんし、異業種交流会や金融機関での営業も一度もしたことはありません。
開業すると人と会うことが減りますので、知り合いの税理士や公認会計士、弁護士の先生との勉強会や飲み会(日本酒の会)によく参加しています。
お客様が当事務所へアプローチした背景
インターネットまたはスマホで地名と税理士で検索したところ引っ掛かり、電話または問い合わせページからアプローチした方がほとんどです。
- 開業したばかりで何をしていいのか分からない
- 前任の税理士が高齢で他の税理士を探してほしいと言われた
- 会計処理はできるので申告のみの関与にしてほしい
- 自力で申告していたが税務調査の通知が来た
など事情は様々ですが、電話や対面で丁寧に時間を取って話を聞いてくれた、ということで依頼されることが多いです。
税務調査対応のご依頼で修正申告をするため、初対面からレシートを分ける作業を何時間もかけてお客様と作業をする税理士はなかなかいないと思います。
ありがたいことにお客様の紹介につながっています。
不思議なことに、「とにかく節税を」「今の税理士が不満」を前面に出す方からの問い合わせはほとんどありません。
お客様の事業内容
社員を多く抱えている法人のお客様もいらっしゃいますが、ほとんどはひとり事業主(個人事業・法人)です。
カジュアルな身なりの方が多く、男性でネクタイをしている方は一人もいらっしゃいません。女性もナチュラルメイクとジーパンで事務所に訪問されます。そのことも影響して、当職がネクタイをする機会がなくなりました。
私は論理的なタイプで、当初は同じタイプのSEさんやライターさんのお客様が多かったのですが(お陰様で今でも良好な関係が続いております)、
逆に感覚を重視するタイプのクリエイターさん(デザイナー、映像制作など)のお客様がこのところ増えてきました。
目黒区は映像制作や音響の法人が多いことも関係していると思われます。
税理士海老名の美術の成績はずっと3でしたが、カラーコーディネーター資格を持っていることやExcelで作る図表のフォントや色使いにこだわりをもっているので話が合います。
お客様に聞いたところによると、数字に強いのでとても頼りになるそうです(ありがとうございます)。
逆に都心ということが影響し、農林水産業、土木業といった業種の方はいらっしゃいません。
お客様の男女比
男性:女性=6:4くらいで、女性の割合が高めの印象です。
当職は筋トレよりもストレッチやヨガが好きで、観葉植物や花を応接室に飾っていることもあるのかなと思ったのですが、お問い合わせの段階でそのようなことは分からないので、お客様は、性別を問わず、ただただ丁寧に対応してくれる税理士を探しているのではと思います。
お客様の年代
お客様の年代は幅広いですが、
- ひとり事業主に対応してくれる税理士を探していた
- 税理士に直接対応してほしい
- お堅いイメージ(スーツにネクタイ)の方は敷居が高くて
という初めての税理士を選ぶ30-40代の同年代のお客様が多いです。
どんどん事業を拡大している50-60代の若々しい気持ちのお客様もいらっしゃいます。
熱意をもって丁寧に対応してもらえるとお褒めの言葉を頂戴することがあり、大変ありがたく思います。
お客様の事業所所在地
ホームページへのアクセスを増やすため全国対応を謳いましたが、結局東京都内のお客様で固まりました。
徒歩圏内のお客様が1/3程で、検索でヒットしたという渋谷区、中央区、品川区のお客様がいらっしゃいます。
埼玉県、千葉県在住のお客様もいらっしゃいますが、東京で事業をなさっています。
当職は近所でないと関与しないということはありません。むしろ、お客様のもとに訪問する際に公園を散歩することや、おいしいパンを買うのを楽しみにしていることもあります。
ITに強い方ほど近所の税理士を求めることが多い(実際すぐに打ち合わせにお伺いすることもあります)のも興味深いです。
お客様の気質
職人肌の方が多く、とても楽しそうに仕事の話をされます。
自律的に動けて、判断が素早く正確で安心感がある方(=仕事がデキるから顧客からの信頼が厚い)がほとんどです。
自分で補助金、給付金を見つけて、申請してしまいます。そして税理士の補助が必要な時は、事前に連絡をしていただいております。
クリエイターさんは、見かけはラフですが上下関係に厳しい修業時代を過ごしたためか、話し方やメールの文面が丁寧で、とても気持ち良くやり取りをさせて頂いています。
お客様の出身地
出身地は全国各地に散らばり、東京に出て随分時間が経ったという話をよく聞きます。
当職は、初対面の際に過去の申告書の控えを拝見する中で、お客様の素性を知るために出身地のお話しをしています。
ちなみに当職は国内旅行が趣味で、もうすぐ47都道府県をコンプリートします(残り4県)。
お客様が生まれ育った風土や気質をつかむために、業務が空いている際はなるべく行ったことのない土地に伺うことにしています。
旅先で温泉、郷土料理、民芸品に触れるだけでなく、スーパーに行くだけでも楽しいです。
旅先で買った人形を応接室に飾っていますが、お客様に気付かれるとうれしくなります。
勘定科目から読み解くお客様の特徴
都心のお客様が多いので、不動産業をされている方を除いて、自社所有の「建物」「機械装置」「土地」を持つ方はほとんどいません。
地方では必須の「車両運搬具」を計上する方もあまりいらっしゃいません。
「工具器具備品」で高価なパソコン(クリエイターさんのMacBookProなど)を購入される方が結構いらっしゃいます。
事務所は自社所有ではないので「地代家賃」に事務所家賃を計上し、人を雇わず「外注費」でフリーランスの方に業務を委託する業務形態のお客様が多いです。
「普通預金」は、ネットバンクを使用している方が多く、当職への報酬のお支払いも早期にしていただき大変ありがたいです。
仕事に熱心なのか「交際費」もあまり多くありません。
報酬の源泉所得税の支払いのため「預り金」の集計があるお客様もいらっしゃいます。
逆に当事務所から離れていった方
当事務所は単発でも長くお付き合いする関係のどちらでも対応するスタンスで、
- 開業したので1年だけ申告の方法を教えてほしい
- 不動産を売却したので今年だけ申告をお願いしたい
という、もともとリテラシーの高い個人で1回の申告のみ関与したお客様(特に会社員)も多くいらっしゃいます。
残念ながら、
「報酬の不払い・遅延(税理士相手だと預金口座の差押えが容易です)」
「粉飾決算の要求」
「●万円でお願いします、といった価格志向」
「繰り返し説明した事項を聞いていないと言い張る」
「言葉の選択や表現が稚拙(大人の言葉遣いができない)で理解や判断が遅い」
「説明や資料の提示を求めても反応しない、仕事のミスが多い」
「「忙しい」の言い訳、耳に痛い指摘や契約に関する話をすると対話を打ち切る、目をそらす」
ような方は、たとえ決算前でも当職から関与を辞退しております。
共通しているのは、事業も上手くいっておらず、何度も税理士を変えています。信頼関係を保てないと判断した場合は、たとえ決算報酬を失っても関与を辞退するスタンスでおります。
税理士に確定申告を依頼するか迷っている方への3つの質問
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
2021年は早々に緊急事態宣言の再発出と多難な幕開けとなりました。当事務所は、通常の稼働であり、おかげさまで仕事始めから確定申告に関するお問い合わせを多く頂戴しています。
この状況ですので、電話でのお問い合わせがほとんどですが、今年は特に
- ひとり事業主で申告できるかとても不安
- 今年は寒いし、税務署や申告会場に行きたくないので、税理士への依頼を検討している
- 感染リスクを減らすため最初は電話で相談したい
という観点からのお問い合わせが非常に多いと感じています。
話口から、1月の仕事始めの段階で税理士へ相談する方はとても真面目で、安心してお付き合いできるお客様と税理士海老名は感じています。安心してご相談ください。
税理士海老名は、電話口で簡単にこんな内容の質問を3つした上で、
「よくわからない」「え?そうだったのですか?」という反応をされた場合は、税理士に依頼した方がいい、とお伝えしております。
- フリーランスで自ら請求書を発行する方
- 報酬の源泉徴収をされる方
は特にご参考ください。
「2020年12月請求2021年1月入金分」の売上は今年のもの?来年のもの?
2021年の売上と考えていた方は、税理士に細かく見てもらうのが安心です。
売上の計上時期は入金日ではありません。
消費税の納税義務の判定(いわゆる「売上1000万円」)とも大きく関連します。
将来税務調査があった場合に「実は消費税の申告も必要でした」、となったときの追加の納税負担は相当重くなります。
細かな話は省きましたが、「1000万円?」「消費税??」「売上が1000万円近辺」と感じた場合は、税理士に相談することをおすすめします。
売上の請求1,100,000円-源泉所得税102,100円=入金997,900円の申告の金額は?
映像制作業、デザイン業などのフリーランスの中には、巣ごもり需要で仕事が急増した方がいらっしゃいます。
特にクラウド会計ソフトを利用している方でありがちなのは、同期そのままに入金額997,900円を売上として、源泉所得税102,100円の還付を受けるパターンです。
売上の計上額は、源泉徴収前の金額です。売上102,100円の申告漏れを税務署は見逃しません。
売上の1割の申告が漏れていることの影響は大きく、修正申告時の所得税(場合によっては消費税も。後日、住民税、事業税、国民健康保険料の納付書が届きます。)の納税はサイフに響きます。
ここまであえてちょっと難しく表現しましたが、「??」「売上が急増した」場合は、税理士に依頼することをおすすめします。
青色申告?白色申告?
当事務所では、白色申告者の税務調査に関するお問い合わせが増えております。
2020年秋に実地での税務調査(緊急事態宣言の再発出でまた運用が変わるかもしれません)が再開されましたが、白色申告者は税務署としては取っ付きやすい調査対象です。
2020年分の確定申告の税務調査で緊急事態宣言や白色申告を理由におまけしてくれることは一切ありません。
不安でしたら将来のことを考えて、税理士に細かく見てもらい、青色申告で節税を図ることをおすすめします。
新型コロナウイルスへの対応
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
本日、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が発せられました。
事業経営においては我慢比べの段階になり、自分の身は自分で守るという意志が必要です。
このページで政府の対応の内容をまとめてもいいのですが、日々状況が変化しておりますので、ここでは公的機関の支援策サイトをご紹介するにとどめます。
ニュースでは、既に公表されているものと検討中のものが混在しています。
まずは、公的機関のホームページで確認されることをおすすめします。
公的機関の支援策のページ
まずは、経済産業省の支援策を見て、使えそうなものがないかを探すといいでしょう。
私も毎日見ています。
経済産業省の支援策
最初に「支援策パンフレット」をざっとでいいので読んでみましょう。
日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」
トップページが新型コロナウイルス一色です。
最もインパクトが強いのは、無担保・実質無利息の融資です。
必要書類がまとまっています。
申込者が公庫の開店前から並んでいるようです。
こればかりは不要不急ではないので、十分ご留意の上、支店へ申込みされてください。
お住いの市区町村のホームページ
税理士がお客様、お客様の従業員の居住地のホームページまではカバーしきれないはずです。
独自の支援策を講じていますので、ご自身で調べてみることをお勧めします。
えびな税理士事務所は通常稼働
当事務所では、従来よりペーパーレス化、オンラインツール活用を推進しており、業務に全く支障をきたしておりません。
- ビジネスチャットツール Chatwork、Slack
- Web会議 Zoom
- オンラインストレージ GoogleDrive、OneDrive
ご希望のコミュニケーションツールを活用した円滑なコミュニケーションを実現しています。
個人所得税の確定申告期限の延長
所得税の確定申告期限は通常3月15日までですが、本年に限り2020年4月16日(木)が申告期限となっていました。
さらに、国税庁より4月17日以降も申告可能とのお知らせが公表されました。
申告書に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延⻑申請」と一言書くことで延長が認めれるようです。
青色だけど過年度の申告を忘れていた方はまとめて申告する機会
本年は、遅れて申告しても今回申告の2019年分は青色申告特別控除が65万円となります。
- 青色だけど過年度と今年の申告をまだしていない
という方、すっきりするには今年がチャンスです。
- 税理士との対面での打ち合わせが怖い
- 還付金を早く振り込んでほしいけど申告書を提出しに行くのが怖い
という場合でも、えびな税理士事務所は、オンラインによる打ち合わせにも対応し、電子により申告しますからお客様が税務署へ出向く必要は全くありあせん。
お気軽にお問い合わせください。
確定申告~会計ソフトの申込みは待って!年末年始は「まとめて」おけば大丈夫
東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
本年も残すところあと2日となりました。
当事務所の2019年は、税理士 海老名の属性を理解いただいた上でのご依頼を多数頂戴し、お客様・税理士双方にとって実り多く、来年以降の楽しみが増えた1年でした。
特に同年代の独立開業して間もないお客様の考え方や振舞いにはこちらも勉強になることが多く、是非ともお役に立ちたいと思うことがしばしばありました。
ところで個人事業主、特に開業したての方は
- 確定申告どうしよう
- どこからしていいのか分からない
- 事業に手いっぱいでまだ何もしていない
という方がいらっしゃることでしょう。
1年の終わり、ゆっくりできると思いきや、大掃除に帰省に・・・とやることがたくさんあります。
テレビを見ながらでも簡単で長続きする事
- 分けること
をしておいて、確定申告の作業を少しでも減らしませんか?
最低限これだけやっておけば、ということだけしておいて、飲み食いに明け暮れるのもよし、温泉につかるのもよし、お笑い番組を見るのもよし、ゆっくり休んで来年へ向けて英気を養ってください。
税務署への届出書の作成はとりあえず後回し
今年開業したけど税務署へ届出をしていない、どうしようという方がいらっしゃるかもしれません。
個人事業主が開業した際に税務署へ届け出る書類の代表として
- 開業届
- 青色申告承認申請書
が挙げられます。
そもそも年末年始は税務署は開いていませんから、正月休みに届出書類を見てどこにどう書くのかを考えるのは頭が疲れてしまいます。
税理士に確定申告を依頼するとこれら書類は税理士が届け出てくれますので、届出書の提出を考える優先順位は必ずしも高くありません。
売上の請求書1年分
1年分の売上の請求書を紙でもPDFでもいいのでまとめましょう。
特にフリーランスの方は、開業当初の請求が未入金であることがよくありますので、
- ちゃんと入金されたか請求ごとにチェック
しておきましょう。
頑張ってお仕事をしたのにお金が振り込まれないのはこれ以上ない悲しいことです。
税理士 海老名は、請求書や通帳コピーを見て売上はいくらか、入金されたかを最初に確認します。
通帳のコピー1年分
売上代金、経費の支払いが記帳された通帳について、
- 1年分(1月1日から12月31日まで)
- もれなく(記帳を忘れて合計記帳となった場合は、明細を作ってもらいましょう)
- 通帳のコピーかネットバンクのcsv形式
で準備しておきましょう。これは仕事始めにすることになりますね。
レシートの整理1年分
最初から、青色申告決算書や収支内訳書(白色申告の場合)を見るとめまいがしてしまいます。
まずは、1年分のレシート、領収書を机に広げて、
- 外注代
- タクシー代
- 消耗品代
- 携帯電話代
- 水道代、電気代、ガス代
- 会議代
- 接待代
- 私用のレシートはよける
といった自分で作ったくくりに分けてみましょう。
カードの利用明細1年分
税理士は、利用明細からこれは売上では?必要経費では?といった観点で利用明細を見ます。
関係ないと思っていても1年分のカード利用明細を集めておきましょう。
医療費の領収書1年分
病院や薬局で支払った1年分の医療費の合計額が「10万円超」の場合には、医療費控除の適用があると言われます。
10万円以下の場合も医療費控除が適用される場合がありますので、医療費の領収書1年分をまとめておきましょう。
えびな税理士事務所では
当事務所では2019年中から個人の確定申告のご相談を多数頂戴しており、当事務所ホームページではこうすればスムーズ、という情報発信を多くしておりますが、
初対面のお客様のほとんどは最初からまとめて頂いているわけではなく、
- 開業したばかりで、お金のことは分からない
- こんな書類が届いたけれどもどうしよう
- (事業規模が小さくて)他の会計事務所に門前払いされた
- 年齢が近くて価値観を共有できる若い税理士の方がいい
と困った顔で領収書や請求書の実物を持って相談されることがほとんどです。
税理士 海老名はそんな「どうしよう」「困った」という、特にフリーランスのお客様に正面から向き合い、安心できるサービスを提供できると自負しております。
初対面の際に、お客様と一緒に領収書類を分けることもあるくらいです。
年末年始休暇中も可能な限りスピーディーにご返信しますので、ご遠慮なく
お問い合わせフォームからご連絡下さい。
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