開業5年目の当事務所が関与するお客様の特徴

東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。

当事務所は、開設後5年目に入り、お陰様で素敵なお客様に恵まれ、開業してよかったと心の底から感じております。

今回は、事業の振り返りもかねて、当事務所が関与するお客様の特徴をお伝えします。

今後のお問い合わせの参考になれば幸いです。

 

当事務所の営業ツール

インターネットを介した営業(ホームページ、SEO、リスティング広告)のみです。

知り合いに開業したと連絡すらしておらず、お客様に紹介してほしいと申し出たことはありませんし、異業種交流会や金融機関での営業も一度もしたことはありません。

開業すると人と会うことが減りますので、知り合いの税理士や公認会計士、弁護士の先生との勉強会や飲み会(日本酒の会)によく参加しています。

 

お客様が当事務所へアプローチした背景

インターネットまたはスマホで地名と税理士で検索したところ引っ掛かり、電話または問い合わせページからアプローチした方がほとんどです。

  • 開業したばかりで何をしていいのか分からない
  • 前任の税理士が高齢で他の税理士を探してほしいと言われた
  • 会計処理はできるので申告のみの関与にしてほしい
  • 自力で申告していたが税務調査の通知が来た

など事情は様々ですが、電話や対面で丁寧に時間を取って話を聞いてくれた、ということで依頼されることが多いです。

税務調査対応のご依頼で修正申告をするため、初対面からレシートを分ける作業を何時間もかけてお客様と作業をする税理士はなかなかいないと思います。

ありがたいことにお客様の紹介につながっています。

不思議なことに、「とにかく節税を」「今の税理士が不満」を前面に出す方からの問い合わせはほとんどありません。

 

お客様の事業内容

社員を多く抱えている法人のお客様もいらっしゃいますが、ほとんどはひとり事業主(個人事業・法人)です。

カジュアルな身なりの方が多く、男性でネクタイをしている方は一人もいらっしゃいません。女性もナチュラルメイクとジーパンで事務所に訪問されます。そのことも影響して、当職がネクタイをする機会がなくなりました。

私は論理的なタイプで、当初は同じタイプのSEさんやライターさんのお客様が多かったのですが(お陰様で今でも良好な関係が続いております)、

逆に感覚を重視するタイプのクリエイターさん(デザイナー、映像制作など)のお客様がこのところ増えてきました。

目黒区は映像制作や音響の法人が多いことも関係していると思われます。

税理士海老名の美術の成績はずっと3でしたが、カラーコーディネーター資格を持っていることやExcelで作る図表のフォントや色使いにこだわりをもっているので話が合います。

お客様に聞いたところによると、数字に強いのでとても頼りになるそうです(ありがとうございます)。

逆に都心ということが影響し、農林水産業、土木業といった業種の方はいらっしゃいません。

 

お客様の男女比

男性:女性=6:4くらいで、女性の割合が高めの印象です。

当職は筋トレよりもストレッチやヨガが好きで、観葉植物や花を応接室に飾っていることもあるのかなと思ったのですが、お問い合わせの段階でそのようなことは分からないので、お客様は、性別を問わず、ただただ丁寧に対応してくれる税理士を探しているのではと思います。

 

お客様の年代

お客様の年代は幅広いですが、

  • ひとり事業主に対応してくれる税理士を探していた
  • 税理士に直接対応してほしい
  • お堅いイメージ(スーツにネクタイ)の方は敷居が高くて

という初めての税理士を選ぶ30-40代の同年代のお客様が多いです。

どんどん事業を拡大している50-60代の若々しい気持ちのお客様もいらっしゃいます。

熱意をもって丁寧に対応してもらえるとお褒めの言葉を頂戴することがあり、大変ありがたく思います。

 

お客様の事業所所在地

ホームページへのアクセスを増やすため全国対応を謳いましたが、結局東京都内のお客様で固まりました。

徒歩圏内のお客様が1/3程で、検索でヒットしたという渋谷区、中央区、品川区のお客様がいらっしゃいます。

埼玉県、千葉県在住のお客様もいらっしゃいますが、東京で事業をなさっています。

当職は近所でないと関与しないということはありません。むしろ、お客様のもとに訪問する際に公園を散歩することや、おいしいパンを買うのを楽しみにしていることもあります。

ITに強い方ほど近所の税理士を求めることが多い(実際すぐに打ち合わせにお伺いすることもあります)のも興味深いです。

 

お客様の気質

職人肌の方が多く、とても楽しそうに仕事の話をされます。

自律的に動けて、判断が素早く正確で安心感がある方(=仕事がデキるから顧客からの信頼が厚い)がほとんどです。

自分で補助金、給付金を見つけて、申請してしまいます。そして税理士の補助が必要な時は、事前に連絡をしていただいております。

クリエイターさんは、見かけはラフですが上下関係に厳しい修業時代を過ごしたためか、話し方やメールの文面が丁寧で、とても気持ち良くやり取りをさせて頂いています。

 

お客様の出身地

出身地は全国各地に散らばり、東京に出て随分時間が経ったという話をよく聞きます。

当職は、初対面の際に過去の申告書の控えを拝見する中で、お客様の素性を知るために出身地のお話しをしています。

ちなみに当職は国内旅行が趣味で、もうすぐ47都道府県をコンプリートします(残り4県)。

お客様が生まれ育った風土や気質をつかむために、業務が空いている際はなるべく行ったことのない土地に伺うことにしています。

旅先で温泉、郷土料理、民芸品に触れるだけでなく、スーパーに行くだけでも楽しいです。

旅先で買った人形を応接室に飾っていますが、お客様に気付かれるとうれしくなります。

 

勘定科目から読み解くお客様の特徴

都心のお客様が多いので、不動産業をされている方を除いて、自社所有の「建物」「機械装置」「土地」を持つ方はほとんどいません。

地方では必須の「車両運搬具」を計上する方もあまりいらっしゃいません。

「工具器具備品」で高価なパソコン(クリエイターさんのMacBookProなど)を購入される方が結構いらっしゃいます。

事務所は自社所有ではないので「地代家賃」に事務所家賃を計上し、人を雇わず「外注費」でフリーランスの方に業務を委託する業務形態のお客様が多いです。

「普通預金」は、ネットバンクを使用している方が多く、当職への報酬のお支払いも早期にしていただき大変ありがたいです。

仕事に熱心なのか「交際費」もあまり多くありません。

報酬の源泉所得税の支払いのため「預り金」の集計があるお客様もいらっしゃいます。

 

逆に当事務所から離れていった方

当事務所は単発でも長くお付き合いする関係のどちらでも対応するスタンスで、

  • 開業したので1年だけ申告の方法を教えてほしい
  • 不動産を売却したので今年だけ申告をお願いしたい

という、もともとリテラシーの高い個人で1回の申告のみ関与したお客様(特に会社員)も多くいらっしゃいます。

残念ながら、

「報酬の不払い・遅延(税理士相手だと預金口座の差押えが容易です)」
「粉飾決算の要求」
「●万円でお願いします、といった価格志向」
「繰り返し説明した事項を聞いていないと言い張る」
「言葉の選択や表現が稚拙(大人の言葉遣いができない)で理解や判断が遅い」
「説明や資料の提示を求めても反応しない、仕事のミスが多い」
「「忙しい」の言い訳、耳に痛い指摘や契約に関する話をすると対話を打ち切る、目をそらす」

ような方は、たとえ決算前でも当職から関与を辞退しております。

共通しているのは、事業も上手くいっておらず、何度も税理士を変えています。信頼関係を保てないと判断した場合は、たとえ決算報酬を失っても関与を辞退するスタンスでおります。

 

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