東京都目黒区のファイリング・デザイナー税理士 海老名洋明です。
レシートや領収書を集計した後、レシート類をどのように管理するかは人それぞれです。
代表的な管理方法としてはこんなところでしょうか。
レシートの上部を糊付けする
(形態)紙にジャバラ状に貼り付ける、一仕訳ごとにレシートを貼り付ける
最も理想的な方法です。仕訳とレシートが紐づいているためチェックする税理士側にとって最も良い「お客様」になります。
会計処理のチェックを早く終えられ、節税や経営に役立つ情報を得ることが期待できるでしょう。
マメな方でないと続けられないリスク大
それに糊が手についたり、紙が汚れたりするのが嫌ではありませんか?
また、レシートの数が少ない場合はわざわざそこまでする必要がない場合もあります。
簿記を理解し仕訳を入力した後に糊付けするのが一般的ですので、「借方?貸方?」という方には実りの少ない方法であるかもしれません。
貼るという作業のプレッシャー効果も
一方で、税理士に記帳を依頼する場合は、ダンボールにレシートが無造作に入っている状態を避けるため、簿記を理解していなくても事業に関係するレシートを片っ端から月ごとにノートに貼り付けるという方法もありです。
クリップ留め または ホチキス留め
(形態)科目ごとまたは月ごとにレシートをまとめて留める、カード明細をカードごとにまとめる
小規模の事業主様にとっては現実的
月に生じるレシート量が、事務用のホチキスで一度に留められる最大量の20-30枚程度でしたらこの方法をおすすめします。
自計化しているのでしたら仕訳入力後月ごとにホチキス留め、記帳を依頼しているのでしたら月ごとにレシートをクリップ留めすることをおすすめします。
仕訳を入力する前のレシートはクリップ留めしておく方が、内容のチェックのしやすさ、めくりやすさから税理士側からは助かります。
袋にまとめて突っ込む
(形態)月毎に払ったレシートを何でも突っ込む
1年分のレシートを袋に突っ込むよりはずっといいです。
レシートの数がそれほど多くない(多くて数10)でしたら、この方法もありです。
でも、税理士側としてはあまり歓迎されない方法のひとつです。
余計な税金を支払う可能性高
本来経費である支出を集計し忘れ→余計な税金を支払う、という結果になりやすいのがこの方法です。
また、チャック付きのビニール袋や細長い封筒にレシートを突っ込むため、袋自体が破けたり、レシートがしわくちゃになったりするため、
①集計しづらい、②保管する際かさばる、等のデメリットがあります。
(ファイリング・デザイナー税理士が教える節税へ導くレシート・請求書のまとめ方② ~レシートを折らない~ 参照)
チャック付きのビニール袋や封筒を、月ごとに12個持つ家庭は案外少ないと思います。
買ってきたらレシートをまとめようとするけど、忘れてしまう→確定申告時期に慌てる、パターンの方の多くはこのような管理をしています。
毎月、1日-31日までのレシートをまとめる作業(できればクリップ留め)を習慣化しておくことをおすすめします。
えびな税理士事務所の方法
えびな税理士事務所は開所して間もなく、自動引き落としが多いため、それほどレシートは発生していません。
そこで次のような管理をしています。
①1か月ごとにレシートをExcelの集計表に入力
摘要を入力したら勘定科目が自動で表示されるように数式を組んであります。
②会計ソフトへデータをインポート
あらかじめインポートできる形式にExcelを編集しています。
③レシートを左上でホチキス留め
1か月分のレシートをまとめて左上をホチキスで留めています。
勘定科目ごとにまとめるのは、1月から12月まで毎月、勘定科目の数だけレシートを分類する手間が生じ、後で勘定科目を変更したいときにレシートを移動するのが面倒です。
④クリアファイルへ
レシートがしわにならず、月ごとにまとまっているため、かさばらず、後で確認もしやすい状態を保っています。
ファイリング・デザイナーとは、紙や電子による書類整理のプロフェッショナルで、一般社団法人日本経営協会が主催する検定の合格者に与えられる資格です。
えびな税理士事務所の税理士海老名は、ファイリング・デザイナー1級資格を取得しており、当事務所では環境に優しいペーパーレス事務所を実現しています。