東京都目黒区の税理士 海老名洋明です。
新年度、新元号を迎え、法人・個人を問わず夢を抱いて開業した方(または開業を決意した方)が多くいらっしゃることでしょう。
会計ソフトについて、経理の経験がある、かつて使用したことがある、シェアが高いといった理由で、弥生会計を選択して購入される方が多いかと思います。
直接お金にならない(売上に直結しない)会計ソフトにあまりお金をかけたくないのが本音ではないのでしょうか。
そこで、弥生会計を格安で購入する方法を調べてみました。
どこで買っても価格はほとんど同じ
- インストール型がいい
- ひとり事業主(法人、個人問わず)
なら、「弥生会計19スタンダード」(新元号や消費税法改正に対応)で十分です。
2019年5月28日現在の価格を調べたところ、こんな感じでした。
購入元 | 価格(税込) |
Amazon | 39,308円 |
価格.com | 39,298円 |
ヤマダウェブコム | 39,669円 |
ヨドバシドットコム | 45,140円(-5,869ポイント=39,271円) |
価格.comの推移をみると34,000円を切っていた時期もあったようですが、基本的にどこで購入しても大差ないようです。
Amazonは製造元の「弥生株式会社」が出品していますから、劇的に安くはならないでしょうね。
家電量販店では、山積みになって陳列していますが、格安で購入できても基本的にポイントと抱き合わせの形になります。
「弥生PAP会員」経由の購入がお得
「弥生PAP会員」とは
「PAP」とは、「プロフェッショナル・アドバイザー・プログラム」の略らしいですが、だからと言って特別な知識や技術があるわけではありません。
PAPの正式名称に関心を持つ会計事務所はほどんどないでしょう。
主にライセンスの関係から、会計事務所が年会費を支払って加入するもので、税理士会のような強制加入ではなく、あくまで任意で加入するものです。
弥生会計を利用している会計事務所は大変多いですが、弥生会計を使用する会計事務所のすべてがPAP会員というわけではありません。
弥生PAP会員経由の購入で大幅に安価で購入可能
弥生PAP会員が弥生へお客様を紹介する形で、お客様が弥生製品を購入することで、おおむね市価よりも2-3割程度格安で購入できます。
期間限定ですが、オンラインの場合は、最大14か月分の利用料が無料になることもあります。
以前からオンラインを利用していた個人が法人成りしたときはメリットが大きいかと思います。
会計事務所と顧問契約締結のお願い
会計ソフトを格安でご紹介する代わりと言っては何ですが、PAP会員経由で弥生会計を購入した場合は会計事務所と顧問契約を締結した上で、適宜会計帳簿を確認するのがベターと考えます。
確かに弥生会計はトップシェアではありますが、会計ソフトは簿記に詳しくない方がサクサク利用できるほど簡単なものではありません。
開業1年目は特に、
- 初期設定
- 預金口座やクレジットカードの同期設定
- 売上の計上方法
- レシート、領収書の入力方法
- 税務関係の届出書の提出
など、検討すべき事項がたくさんございます。
経理経験者でない限りは会計事務所のアドバイスなしで独力で正確な会計帳簿を作成するのは困難であると考えます。
デメリットがひとつだけ
会計事務所からの紹介メールを受信→リンク先から申込み、といったネット上でのいくつかやり取りがありますが、少々手間がかかります。
業者の都合が前面に出た記入事項が多く、時代遅れで、カスタマーサービスの観点では弥生会計は、税理士からの評判は芳しくありません。
不明点があったら弥生のカスタマーに連絡するわけですが、役所以上に対応が硬直的で融通が利きません。簡単な照会だけでも、たらい回しの上、20分かかるなんてことも。
最初の申し込みだけですからそこは耐えるしかありません。
えびな税理士事務所も「弥生PAP」会員
えびな税理士事務所は、弥生PAP会員です。
弥生製品の利用をご希望でしたら会計(インストール型、クラウド型)のほか、給与、Misocaなどを優待価格で購入できます。
ですが、えびな税理士事務所は弥生の回し者でなく、弥生会計のすべての機能を使いこなすことを目指していません。
便利で必要なところだけを使って、場合によってはExcel等も活用して、弥生製品と適度に付き合う、というスタンスです。
初めから弥生ありきのご提案ではなく、お客様の状況に合わせたご提案を致します。
「開業したが税務関係の届出をしていない」「会計ソフトを購入しないでできる方法はないか」といった相談も承ります。