よくある税理士の不満と解決法

ひとりの税理士である海老名が、よくある税理士の不満とその解決法を、裏話を含めて本音でお話します。

本題に入る前に

これから辛辣なコメントが続き、当事務所や税理士事務所一般が顧客トラブルを抱え続けているのでは?と思うかもしれません。

しかし、当事務所から契約を解除するのは年に1件あるかないか、お客様から解除されるのも同程度で、お陰様でお客様は少しずつ増えております。同業の税理士の話も大差ありません。

大多数の納税者は税理士との関係は良好ですので、まっとうなビジネスマナー・スキルをお持ちの方なら、税理士に対して不信感を持つ関係にはならないのではと感じております。

 

月次顧問や確定申告を依頼しているが対応が不満である

こんなときは、お客様が感じるように同業の税理士が見てもまずいなぁと感じます。

  • 確定申告の際に、申告書の控えと納付書が返ってくるのみである。
  • 記帳代行を依頼しているが、1年間アウトプットが提出されず、突然契約解除を通知された
  • 質問に対する返事が遅い、返事をしない

月次顧問や確定申告を依頼しているが対応が不満である確定申告の際に危ないのは、例えばこんなときでしょうか。

  • 白色申告のままである
  • 扶養の状況を確認しない
  • 断りなく青色申告特別控除を55万円でなく10万円で申告された
  • 所得拡大促進税制などの優遇措置を確認しない
  • 前金を要求された上に、期限内に申告を終了できなかった
  • 期限内に間に合わないからと税理士のサインなしで、お客様の自筆で適当に書いた申告書の提出を求められた

多くの会計事務所は、初回に対面した税理士ではなく、無資格の職員が記帳代行、相談といった日常の対応をします。

このような場合は、会計事務所側のリソースや職員のスキル(税務の知識というよりも、ビジネススキル)に問題があり、会計事務所に何を言っても変わりません。

後任の税理士が未定でも契約を解除し、フットワークの軽い税理士を探すことをおすすめします。

 

税理士の本音~資料は約束を守って提示しましょう

記帳代行にしろ確定申告の依頼にしろ、資料の提出状況が悪いお客様については正確な帳簿、申告書を作成するのが難しくなります。

期日までに資料をお客様から進んで提示することが大切です。

  • 決められた日までに

例えば第5営業日までと決めたら、期日通り資料を提示しましょう。遅れる場合はいつまでにできるかを連絡します。連絡しないで遅れるのは一番よくありません。

  • 漏れなく

何か月も経ってから追加の資料を提示されると、月次の損益を正確に把握できなくなります。

  • 分けて

スーパーで買ったお茶一つとっても、来客用(会議費)、従業員の作業用(福利厚生費)、パーティー用(交際費)、サンプル(消耗品費等)など、内容によって処理が違います。ビニール袋にくしゃくしゃにレシートを入れるのではなく、封筒を使って用途別・月別にレシートを分別しましょう。

 

税理士の本音2~一番してほしくないこと

簡単に言えば「約束を守らない方」は、税理士に対して例えばこんなことしがちで税理士との関係にヒビが入りやすいですね。

  • 申告期限日直前に大量の領収書を提示する

単純に忘れたということも多いですが、税理士から架空の経費計上による脱税を疑われかねません。

  • (忠告を無視して)架空の人件費を計上する

勤務実態のない未成年の親族、知人に給与を支給する、簡単な脱税の手法です。事実をもとに帳簿を作成し申告するのであって、生活が厳しいという理由で所得の金額を調整することは許されません。

  • (税理士に伝えずに)売上の一部を除外する

納税を逃れようと税理士へ提示する口座以外に売上代金を入金されると、税理士としてはお手上げです。税務調査で脱税とみなされると、その金額と同じくらいのペナルティが待っています。

  • (会計帳簿の作成はお客様対応での契約で)帳簿を作成しない・作成できない

税理士側は帳簿(=事実の積み重ねを記録したもの)を基に確認、アドバイスをしますので、帳簿がないとお手上げです。税理士からお客様へ催促するだけの関係になります。素直に追加の報酬を支払って記帳代行してもらうべきです。

  • 連絡の内容がいつも同じ

例えば、資料を提示してほしいと何度もメール、電話で連絡することは、お客様・税理士双方に何も利益を生み出しません。お客様の仕事が後回しになるだけです。税理士だって客商売、「素直」で「かわいい」お客様の仕事を優先するものです。

 

税理士の本音3~契約内容を理解しましょう

そもそも、税理士との間の契約内容を理解されていない方が多いと感じます。

お客様と税理士との間の契約は、基本的には税務顧問であり、条項を設けない限りは、税理士は社会保険の事務代行や、経営コンサルティング等を積極的に行う義理はありません。

契約書などの法律文書の作成や内容のチェック(弁護士や司法書士の業務範囲です)や、果てはパソコンの使い方など、税務に関する国家資格者に何度も電話をしていませんか?

少しならお答えするかもしれませんが、頻繁になるとその分の報酬を支払わない限りは、税理士としてはやる気をなくします。

税理士は税務の専門家であり、法曹でもパソコンのインストラクターでもありません。

プロの仕事の価値を理解し、上手に使ってプロの仕事に対して相応の報酬を支払うことが、お客様の事業発展に必須と私は考えます。

その仕事に価値がないと感じるのでしたら、すべて自分でできるはずです。

経営が厳しい、給与をもらっていないといった自己都合を優先して、プロの知恵をタダで得ようとする姿勢では人が離れます。

 

えびな税理士事務所では

えびな税理士事務所安っぽい再生紙に、お葬式のような白黒の試算表や月次の資料を受け取っていませんか?

税理士 海老名は初めて入社した会計事務所でこんなセンスのない書類を見てびっくりした記憶があります。

えびな税理士事務所は、上場企業の開示文書の作成経験やセミナー講師の経験を活かし、Excelを上手に活用した見やすい説明資料をお客様にお渡しします。

 

報酬が高い

よくある税理士の不満と解決法税理士業務の目に見える成果物は申告書くらいですから、毎月報酬を支払っている割にはちょっとお高く感じるかもしれません。

確かに、自計化していて質問することがないのに、毎月報酬を支払って決算報酬まで支払うのでしたら割高感があるでしょう。

その場合、決算のみの関与をお願いするといいです。「ダメです」というのでしたら、税理士を変えてもいいかもしれません。

決算のみの関与を歓迎する税理士も多くおります。複数の会計事務所から、どんなサービスを受けられるのか見積もりを取るといいでしょう。

営業トークが得意なスーツにネクタイの「お堅い」税理士から、正直ベースで話すカジュアルな「柔らかい」税理士まで、税理士も色々であることに気付くはずです。

 

税理士の本音~安物買いの銭失い?

月額報酬・決算報酬を含めて年間20万円程度の報酬で売り出す会計事務所が多くございます。

でも、この報酬は基本的にスモールビジネス(ひとり事業主)で、取引が単純、自計化されている方向けの価格です。

年商1億円超、記帳代行、給与計算も含めて月1万円、決算料8万円の年20万円の報酬で、税理士の対応が悪いと業務委託契約を解除した、報酬の条件が合わず契約を更新しなかった、という話を聞いたことがありますが、これではさすがに長続きしないでしょうね。

仕訳数が多い、部門別の損益を見たい、源泉所得税の処理がある、取引先が多い、といった場合には、追加の報酬が発生するものとお考え下さい。

値引き志向の方は、納税額、社会保険料の圧縮を過度に求める傾向ががあり、税理士・社会保険労務士との関係が長続きしないようです。

売上のすべてを持っていかれるのわけでないのですから、「払って当然」くらいの感覚を持って、キャッシュアウトを伴う数万円の納税の圧縮よりも売上アップに集中する方が経営センスがあると思いますがいかがでしょうか。

 

税理士の本音2~あなたに必要なのは「うちわ」?「エアコン」?

「うちわ」と「扇風機」と「エアコン」は、涼しくするという機能は同じでも、その能力、クオリティや金銭的負担が全く異なります。

  • お客様が求めるのは、「うちわ」「扇風機」「エアコン」のどれか
  • 税理士が提供するのは、「うちわ」「扇風機」「エアコン」のどれか

お客様側が十分に理解されていない場合が多いと感じます。

「うちわ」は「エアコン」になれませんし、「エアコン」は「うちわ」になれません。

お客様が求めるサービスの質と税理士が提供するサービスの質が異なるのでしたら、次の税理士をお探しになった方がいいと思います。

ただ、「扇風機」「エアコン」が必要なのに「うちわ」で済ませようとした結果、税理士を頻繁に変える方はいますね。「うちわ」をいくら買っても部屋は涼しくなりませんよ?

前任の税理士が作成した帳簿を見てこの報酬でよく頑張ったな、と同業者として同情することがあります。前任の税理士は手が離れて良かったと思っているに違いありません。

税理士からのアウトプットは申告書、そして知恵ですが、税理士の固有スキル×時間に価値があることを理解しない限りは「高い」と言い続けることになります。

知的労働の価値を理解しないと、あなたが求める頼れるアドバイザーは永遠に現れません。税務調査や資金調達の際に高い授業料を払うことになりますよ。

 

えびな税理士事務所では

所員が税理士の海老名のみであるえびな税理士事務所は、ひとり税理士事務所ならではのフレキシブルな対応が可能です。

例えば、こんなお客様にえびな税理士事務所のサービスにご満足いただいております。

  • 担当が無資格の入社1年目の社員に変わられた
  • 独力で申告書を作成しようとしたが、申告期限間際になってしまいお手上げ
  • クラウド会計ソフトを使用し始めたが本当に処理が合っているのか見てほしい

税理士試験5科目合格で法的思考能力も兼ね備えた税理士による直接対応能力が担保されているか分からない無資格の職員が担当する会計事務所よりは報酬を頂戴します。

しかし、税理士試験5科目合格で法的思考能力も兼ね備えた税理士による直接対応に価値を見出せる方にとっては大変魅力のあるものと自負しております。

逆に、レシートを丸投げで記帳だけをお望みでしたら、もっと安い記帳代行業者に依頼することをおすすめします。

 

訪問してくれない

税理士が訪問してくれない当初は毎月の訪問してくれたのに、いつの間にか2-3か月に一度になり、ついには年に1度に、なんてことがあります。

税理士が忙しいことが原因の一つとして考えられますが、実は手間がかからないため訪問をカットしている場合があります。

その場合、業務内容の変更を含めて報酬の交渉をするのが手段の一つですが、サービスの質が落ちることが予想されます。

訪問することがない→税理士が申し上げることが何もない、ということですから他の税理士への変更を検討してはいかがでしょうか。

他の税理士による視点はきっと新鮮に映るはずです。何かを変えたいとお考えでしたら、若手の税理士に依頼するのがおすすめです。

 

税理士の本音~メリハリをつけて税理士の活用を

資金繰りが苦しく毎月報酬を支払うのは厳しい、というお客様から、「帳簿は自分で作成するから、6月、12月、決算月、申告月にミ―ティングをして、帳簿の確認やアドバイスがほしい。ミーティングの都度報酬をお支払いする」という条件をお客様から提示されたことがありました。

  • お客様がすること

ミーティング前に前月までの帳簿を作成する

  • 会う月

6月、12月、決算月、申告月の前半

  • 税理士に求めること

帳簿の確認やアドバイスがほしい

を、お客様側から明確にして、約束を守って税理士と上手に付き合っているのです。

税理士としても論点が明示されているのでとてもお話ししやすく、商売の状況や帳簿の見方、納税見込みなど、毎回有益なお話しができ、会うたびに現金払いで報酬をお支払いいただいているのでとてもすっきりします。

報酬を支払えば、税理士側からたくさんサービスを提供してくれる、という考えでは得しません。

献立を考えて何が買うのかを確認してからスーパーに行くように、税理士に対して何を求めているのかを提示しないと、申告書を提出するだけの関係になってしまいます。

 

節税の提案をしてくれない

節税の提案をしてくれない決算の数か月前からお客様と税理士が密に連絡を取り合って決算の見込みを考慮して、その中で行うのが節税です。

近年は所得拡大促進税制が適用しやすくなっており、特に決算賞与の支給等、人件費の検討が必須です。決算日後の年1回だけ税理士と連絡を取り合うのでは手遅れという場合があります。

固定資産(特に大型の設備投資、不動産)の売却、購入をする方は、法人税、消費税への影響が大きいので、多少の不満はあっても直近の申告は今の顧問税理士との連携を深める方が得策です。

どの税理士に依頼するにせよ、特にスモールビジネスの方は消費税の納税義務というデリケートな問題がついて回りますので、期中より帳簿を作成してこまめに確認するのが必須ですね。

 

税理士の本音~消費税の節税は困難です

「消費税の納税額を減らしてほしい」という方がいらっしゃいますが、基本的に多額の設備投資を行わない限りは消費税の納税額を減らすのは困難です。

消費税の納税を減らすため不急の設備を税抜100万で購入して10万円の消費税が減って喜べますか?10万円の納税を減らすために110万円のお金が無くなっているのです。

「資金繰りのため消費税を少なくしてほしい」という要望にお応えできる税理士はいません。

また、個人事業主の方が、消費税の納税を回避するのを主目的に売上高が1,000万円を超えたところで法人成りすると後で苦労します。

法人は管理コストや社会保険料の負担が増えることから、消費税の納税分がそのまま節税となるわけではありません。

このような場合は、節税のアドバイスよりも売上を伸ばしてキャッシュを増やしてください(もしくは経費を節減してください)の方が、正しいアドバイスなのではないのでしょうか。

 

税理士の本音2~働かなければ税額は0円です

生活が楽でないのですから、少しでも納税を減らしたいという気持ちは理解できます。

でも、「節税」の本質である、「手元にお金を多く残すこと」をお忘れではありませんか?

法人税、所得税、住民税、事業税はともかく、昨今は社会保険料の負担が年々重くなっており、どうやってもある程度の負担感が残ります。

冷たいようですが、1円も納税をしたくなければ働かないでください、手元にお金を多く残したいのでしたらもっと働いて売上を伸ばしてください、さらに言うと共働きしてください、が現実です。

 

保険の営業ばかり

保険の営業ばかり決算対策で生命保険の加入をよく勧める税理士がいます。

確かに納税が増えそうなときは損金タイプの保険に加入にすることで、その期の税額は抑えることはできます。

しかし、解約時は税額計算上利益になるので解約の時期、将来の事業計画等出口戦略が重要になります。

保険を勧めるのが好きな税理士は、ある程度ベテランの方に多いですね。それなりに所得の多いお客様が多いので、そのような提案になるのでしょう。

でも、お客様の価値観、資金繰り、事業の将来戦略を聞かないで保険を勧められたのでしたら、その税理士はお客様の事業にあまり興味がない可能性が高いでしょう。

その提案がお客様にとって合わないと思うのでしたら、その税理士も合わない可能性が高いのではないのでしょうか。

 

税理士の本音~保険営業に対するスタンスは人それぞれ

生命保険については積極的な税理士と消極的な税理士の両方がおります。

積極的な税理士としては代理店手数料がおいしい収入なので、強く勧めてしまうのでしょうね。

消極的な税理士は、確定申告時期でも事務所のベルを鳴らす保険会社にうんざりしています。

えびな税理士事務所は保険代理店ではありませんので、よほど有効でない限り保険の加入をおすすめすることはありません。

 

税理士に親しみが持てない

税理士が威圧的で親しみが持てない実は税理士の平均年齢は60歳を超えている上に、近年は税理士試験の受験者数が減少し、若手の税理士が不足しています。

お客様にとって税理士は随分年上で偉く見えて、年代が違うと話題を合わせるのも大変という経験したかもしれません。

税理士をフォローしますと、税理士は納税者の権利を守るため、時に税務署と激しく議論をすることもありますから、根っからの優しい人には務まりません。

また、なれ合いを防ぐために一定の距離を保つポリシーの税理士もおります。

ちょっと怖く見える税理士も、普段は温厚ないい方ばかりです。

税理士には色々な経歴の方がおります。

税理士試験に5科目合格した官報合格組、税理士試験の一部科目免除組、弁護士組、公認会計士組、税務署OB組と様々で、それぞれ特長があります。

税理士も人それぞれですから、経歴を聞いてみると、考え方、価値観がわかるかもしれません。

 

税理士の本音~税理士の立場のご理解を

税理士は国家資格者であり、お客様と国(税務署)や地方公共団体(都税事務所等)との関係を代理しています。

そのため、ダメなものはダメとお客様とけんかになってでも主張するときもあります。

「威圧的」「上から目線」と感じた態度は、毅然としたプロの態度でもあるのです。

そのような税理士ほど契約を切りたければどうぞ、というスタンスですので本当は頼れる税理士なのかもしれません。

逆に公的資格を有さないコンサルタントと称する方(国家資格者に比し実務能力・知性が不足した方が多いです)は、契約解除されるのでは?と感じた瞬間、やたらと下手に出る傾向がありますね。

口八丁手八丁で耳当たりの良い言葉ばかりの無資格者と、知識と知性を基に苦言も呈することも厭わない高度な専門的能力を持つ税理士、あなたはどちらを信頼しますか?

えびな税理士事務所の代表海老名は税理士試験5科目合格・官報合格組の若手税理士です。

はっきりとした物言いをしますし、見解の相違があればこちらから契約を解除しますし、営業トークも一切しませんが、意欲的な方に対しては親切で説明がわかりやすいという評判です。

 

税理士の本音2~税理士変更は迅速に決断を

一消費者の立場から見ると、不満を抱えているのに、合わないと感じているのになぜ契約を続けているのでしょうか。

良心的な税理士なら日常から自分のサービスを自信を持って提供していると認識していますから、不満があれば言えばいいのに、後任の税理士を探せばいいのにと思います。

何度も通った後に「美味しくないと思っていた」「スタイリングに不満があった」と言われた飲食店や美容室の店主の立場なら、「早く言ってくれ」「だったら来るな」と返したくなるのと同じです。

税理士に対する不満を「メモに残していた」という方がいましたが、メモを残すだけでは、藁人形を壁に打ち付けているようなもので何も解決しません。訴訟を提起し裁判所に提出する目的もないでしょうし(もっとも弁護士費用すら工面できないでしょう)、こんなコミュニケーションでどのような社会生活を送っているのかと驚いたことがあります。

このような場面で、相手に自分の意思を伝えられない、年間数万~数十万円程度の出費で迅速に決断できない姿勢では、何事も行動が遅れがちで時機を逃します。

税理士はあなたの親族でも友人でもありません。不満や要望があるのでしたら、自分の考えを論理的に言語化して自己表現しないと、相手に伝わらずいつまでたっても変わりません。

それができない方は、厳しく言いますと幼少時から就職するまでの教育や実社会での経験が足りておらず、身近な狭い範囲でしか人間関係を構築できません。人間関係が広がりませんから、徐々に経営が成り立たなくなります。事業経営に向いていませんので、傷が浅いうちに会社員に戻ることをお勧めします。

 

楽になる方法を教えてくれない、今のやり方は非効率ではないか

楽になる方法を教えてくれない、今のやり方は非効率ではないか会計事務所が、お客様に自計化をお願いすることがあります。

しかし、会計事務所から提示された会計ソフトの操作性が悪く、税理士の訪問日直前に無理やりまとめ、訪問日に税理士からの指摘事項を修正するだけ、いうことがよくあります。

その関わり方では、会計帳簿の作成で手一杯になってしまい、もっと大事な話をする時間がなくなってしまいます。

食品工場で業務改善、品質向上に取り組んできた経験がある、えびな税理士事務所の税理士 海老名は、初めて勤務した会計事務所でこんな疑問を持ちました。

  • 使う勘定科目が多くないのに4桁の科目コードを何度も打つのは面倒
  • 同じ仕訳のコピーでEnterキーやTabキーを何度も打つのは疲れるし時間がかかる
  • 会計ソフトとOfficeでショートカットキーが違うのはストレス

複数の会計事務所で20種類以上の会計・税務申告ソフトに接した経験から得た結論は、有名・無名を問わず、真に使いやすいソフトはひとつもない、ということです。

ただし、日ごろ使うExcelを上手に活用することで、業務負担を大幅に軽減することが可能です。

業務の効率化をお望みでしたら、ITに明るい税理士に依頼するのがおすすめです。

 

税理士の本音~税理士業界のパソコンスキル

数字を扱う業務の効率化の基本はは、Excelを上手に使うことです。

例えば、こんな必須スキル(=お客様の役に立つスキル)があります。

  • 仕事が楽になるショートカットキー(Ctrl、Shift、Altなど)
  • ピボットテーブルによる集計
  • セルの書式設定(表示形式、条件付き書式など)
  • vlookup・sumif等の関数
  • csv形式の活用

しかし、会計事務所のほとんどはその重要性の理解が不十分で、会計事務所に教育体制があってもこのようなExcelの機能を学ぶ機会すらありません。

大手企業の経理マンの方が、Excelスキルが高く、その結果集計も早く、会計事務所の税理士や職員より「仕事ができる・早い」場合も多いのが実態と考えます。

 

税理士とうまくいかない方の例

同業者から聞いた話や私も実際に体験したなかでは、こんな方は頻繁に税理士を変えていて、その結果税金面で損をしている方が多いです。ビジネスパーソンとしていかがなものか、というものばかりです。総じて相手を思いやる姿勢に欠いており、「そりゃあ商売も上手くいきませんわな」という方が多いです。

  • (電話の第一声が)「質問があるのですが」「税務署はどこですか?」「経費になりますか?」など

内線電話でもまずは名乗ります。「ホームページを見たのですが」の枕詞くらい入れられませんか?「相談は有償です」「有償って何ですか?」「タダではないということです」のやり取りで終わりますが、この手の方は休日や朝一番、夜遅くに架電します。声のトーンから仕事が上手でない方なのがすぐにわかります。

  • 携帯メール、LINEでの単文の質問

考えないで道具を求めるのび太的思考で、いつまでも成長しない方の特徴のひとつです。ビジネスメールとして丁寧に返信する相手に対して、書き出しも礼もない連絡を続ける関係は長続きしません。

  • 初対面から時間に遅れる、玄関で待たせる

ひとり事業主にありがちですが、連絡した側が初対面から時間に遅れるのは期限がある仕事に追われる税理士(に限らず相手)に対して失礼です。相手への敬意がありません。税理士海老名は、初対面でこのような対応をされた方と契約に至ったことは一度もありません。

  • 「税理士はバカばかりだ」「士業は利権商売だ」

税理士は、税理士法第1条に定められた使命条項を胸に誇りをもって仕事をしています。上記の真偽はともかく、相手の職業を虐げるような発言をされると、付き合いたいとは思わないのが人情ではないのでしょうか。

  • (初対面、問い合わせの段階から)税理士の不満が多い

気持ちは分かりますが、聞き手は自分にも同じことをされるのではないかと身構えます。その不満にある問題点を整理できていないので、税理士がサービスを提供するたびに不満が発生し、何回も税理士を乗り換えます。

  • 契約解除時の捨てセリフ

「(初対面、問い合わせの段階から)税理士の不満が多い」方にありがちです。「お世話になりました」の一言で終わらせ次の税理士へ移行すればいいものを、初対面から契約解除までブー垂れるばかりでみっともないです。業界や地域に対する印象まで悪くなります。

  • 言い訳が多い、素直でない

アドバイスや忠告をすると延々と言い訳し、不機嫌になる方がいます。開業間もない若い事業主は素直に聞いて学習しさらに発展させる傾向がありますが、過去に成功したものの経営が厳しくなった年配の方や親に甘えたまま引き継いだ2代目に多い印象です。これは事業経営のみならず、受験、習い事などあらゆる場面でうまくいかなかった、厳しく言うと才能のない方の特徴です。

  • 「迷惑はかけませんので」

迷惑かどうかはあなたが決めるのではなく、相手が決めることです。

  • 「グレーで処理してください」「黒字にしてください」

税理士には、あなた以外にも税務署、金融機関、他のお客様等、様々な関係があります。あなたの都合の粉飾、脱税処理を行うことで税理士しての評判に関わることはできません。

  • (自社の内容が)「簡単ですから」

だから安くしろという魂胆なのでしょうが、当事務所は、電話問い合わせでこの一言がある方の依頼はお断りしています。本当に簡単ならご自身でできるはずです。あなたが仰る「簡単」な処理にも様々なプロの技が詰まっているのです。あなたの仕事は「簡単」ですか?

  • (初対面から報酬が)「高い」、(納品後に報酬が)「高い」、(年一決算関与で期中に相談して報酬が)「高い」

そういう方に限って税理士を変えずに「高い」と言い続けます。何十、何百と顧問先を抱える税理士としては、優先順位を最下位にして付加サービスの提供をしなくなります。必ず「格安」を検索ワードに入れて税理士お探しください。当事務所では、「高い」と仰る方とはお付き合いしておりません。

  • 格安での契約や値引を要求するが自らは身を切らない

経営成績の悪化を理由に●円でお願いします、顧問料を値下げせよときますが、役員報酬や交際費や実務に何ら役に立たない怪しいセミナー受講代は1銭も削りません。税理士側は、1回だけ決算をしてさようならなど色々な対応が想定されます。

  • 自己評価が異常に高く経営責任を取らない

借入金残高が年商以上、債務超過といった破たんに等しい財務状態、継続的な営業損失など褒める要素が皆無に関わらず、役員報酬は1銭も減らさず、社員の人件費や専門家報酬だけ圧縮を図ります。醜いだけで助ける価値のない、淘汰されるべき企業と断じざるを得ません。

  • (所得ゼロ・マイナスや年収100万円で)「節税策はありませんか?」

働かないと税金も社会保険料も0円になります。生活保護も受けられます。それによる不利益は本人が負うものです。

  • (決算日後に)「これで節税してください」

税理士はマジシャンではありません。

  • 税理士が何もしてくれなかった

ほとんどの場合、あなたも何もしていません。

  • (税理士の言うことが)「細かい」「小さいことにうるさい」

プロの仕事に対する理解がありません。逆にあなたの仕事が「おおざっぱ」と言われたらどう思いますか?

  • (税理士の指摘に対して)「あなた、これでは客商売にならないよ」

税理士からの不都合な指摘に対して反論できない方が、論理のすり替えとしてよくある方便です。こちらの商売に口出しするほどあなたは儲かっていますか?

  • 「忙しい」からと逆切れする

忙しいのは皆同じです。あなたの忙しいは世間では普通のことで、自らの無能を表明しているようなものです。あなたはこのような言葉が許される甘い世界で生きてきたのですか?

  • 来客にお茶を出さずに、自分だけお茶を飲む

あり得ないビジネスマナーですが、残念ながらそういう方は商売もうまくいっていません。

  • 自己啓発マニア

自己啓発本、セミナーは心の栄養剤であるとともに麻薬でもあります。一番大事なのは夢を見るのではなく頭と手と足を使って目の前の問題を解決することです。自らへの研修費が多い社長ほど、不思議に頑なに考え方を変えません。本人の基礎教養や実務能力の不足を気持ちのいい話で一時的に包んでいるだけです。私はセミナー受講で忙しい好業績の経営者を見たことがありません。

  • 「今日来てくれませんか?」

それなりの報酬を支払っているなり、ご近所で信頼関係も厚いなりの事情があるのならともかく、付き合いが長くないのなら前もってアポイントを取るものです。

  • 仕事納めに資料を渡し、仕事始めに損益を尋ねる

休日料金がない限りは、従業員も税理士もそんな仕事はしません。 

  • 何度連絡しても全く資料が提示されない、連絡しても返事をしない

コミュニケーションを図らない上、クレームの連絡だけは早いので質が悪いです。仕事が下手な人の特徴の一つです。税理士もサービス業ですが、締切りのある仕事をしています。他のサービス業と同様にいつまでも優しい対応を取るわけにはいきません。

  • (納税額の報告後、申告期限間際に)多額の手書きの領収書を提示する

そのような行為を、税理士は、消費税の納税額を不当に減らそうとする、平たく言えば脱税行為を疑います。間違いなく契約解除を検討します。

  • (申告期限間際に)「実は棚卸がありました」

金融機関や取引先との関係上黒字にしたい方がやりたくなる手法で、税務署としては納税が生じるので文句はありませんが、紛れもない粉飾決算です。税理士は「なぜ決算日から2月近くなってから?」と疑います。

  • (記帳代行をしている税理士に対して)「仕訳の数はいくつですか?」

仕訳単価を重視する方は、記帳代行会社にご依頼ください。当事務所では、取引先ごとの掛残高の確認、源泉所得税、月別推移、前年比較など、多面的に検討し、税理士としての知性とプライドを表現しています。

  • 新設法人の社会保険・労働保険の未加入、社会保険料の未納

法律を守らないということは、ビジネスでも支払期日に遅れる、返事をしない(逆に質問は多い)など身勝手な振る舞いが多く、付き合いづらい人物であることが多いです。国民年金の未納の方は、どこかズレていますね。

  • 税理士よりも無資格の経営コンサルタントに報酬を多く支払う

無資格の経営コンサルタントと称する者の多くは、口先だけで手も頭も働いていないのが実情です。簿記3級レベルの用語すら知らないことすらあります。国家資格者の税理士より、無資格の経営コンサルタントに価値を見出す方に対して、サービスを提供することはできません。

  • 税理士紹介会社経由の税理士

税理士としては報酬の半分以上が手数料として紹介会社に渡ると言われており、報酬と作業量が見合わなくなることが多いようです。ご面倒でも「地名」「近所の名所旧跡」「若手」などのキーワードからホームページを見て検討されることをおすすめします。

  • 生理的に受け付けない

お互い人間ですから双方我慢せず離れるべきです。私から契約解除した方にもいましたが、同じ質・量の仕事をしていても疲れる方がいます。それは仕方のないことと思います。

  • 税理士に対して呼び捨て、君呼び

「先生」と呼んでほしいのではありません。しかし、たとえ本人がいなくても取引先を呼び捨てにするのは、相手の職業や人間に対する敬意を欠いているのではないのでしょうか。

  • 関与当初、解約後の「ありがとうございます。助かります。

営業を優先される方に多い言葉遣いです。確かにそのままの気持ちなのでしょうが、自らの感情が優先しており、手間暇かけて対応した相手に対する配慮が不足しているように捉えられます。信頼関係が構築されていない場合は避けるべき言葉です。言葉の機微に鈍い方は、何かと事業に問題が多いです。

  • 驚異のGoogle評価「1.0」

全員から1評価される近所の嫌われ者は、やはり性格に難があり、売上がほとんどなく暇なようです。交際費も少なく友達も少ないですが、困ったことに自分が嫌われていることに全く気付いていません。

  • 決算書や申告書が出てこない

命綱ともいえる決算書や申告書がすっと出てこないということは、これらを読んでいない、会社の中身を理解していないと、私は推測します。私が作った申告書もこのように扱われるのかな、と察してしまいます。

 

税理士からも契約を解除します

税理士も民間事業者ですから、お客様へ契約解除を申し入れることは日常的なことです。

契約を解除するにあたっては報酬と作業量を天秤にかけ、過去に当事務所から契約解除の申出をしたことがありますが、契約解除を決定づける理由は「税理士とうまくいかない方の例」と同じです。

当事務所の場合、一言でいうとビジネスパーソンとして「平均点以下」の方とはお付き合いしていません。

同業者間では、関係の良くない顧問先との契約を解消すると、新規のお問い合わせが来る(それも報酬が上がる)、という不思議な話があります。

「このお客様のために頑張れるか」という、気持ちの面が大きいです。

当事務所は、お客様と当方との間で十分な対話の上で契約しています。

お客様は、予め当ホームページで税理士 海老名の属性をつかんだ上でお問い合わせ頂いておりますし、当方も、無理な営業をせずにお役に立てないと判断した場合はその場で見積書の提示を辞退しております。

その結果、コミュニケーションが良好で、契約を解約することもされることもほとんどありません。

 

結局のところ

税理士はお客様に対して一方的に気持ちのいいサービスを提供するものではなく、互いの協力関係から成り立っています。

「お客様と税理士の関係は、餅つきのようにテンポが合うかどうか」「税理士事務所のお客様は税理士のファンクラブみたいなもの」と例えられることがあります。

「テンポが合わないのなら、お互いケガしかねないから解消すべき」「ファンでないお客様にいつまでもいられても気持ちが複雑」と言い換えられるかもしれません。

税理士は皆、お客様にとって最善の税理士と出会うことを祈っています。

お客様にとって最も合う税理士を、是非とも自分の手と足で探してみてください。

 

お問い合わせ

 

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